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ねじれ現象を更に複雑に

中野氏に比例代表出馬打診 参院選自民宮城県連

自民党宮城県連会長の小野寺五典衆院議員(宮城6区)らが27日、元衆院議員の中野正志氏(62)に対し、夏の参院選で比例代表に立候補するよう打診した。

関係者によると、小野寺会長らは中野氏の自宅を訪れ立候補を促した。中野氏は立候補するかどうか明言しなかったという。
中野氏は取材に対し「県連幹部から要請を受けたことは、大変重く受け止めている。後援者と相談した上で判断したい」と話している。
県連は今後、党本部を交えて中野氏の意思確認をしていくとみられる。
中野氏は昨年夏の衆院選宮城2区で落選。県連が今年1月に実施した参院選宮城選挙区(改選数2)の公認候補の公募に応募したが、最終選考で選から漏れた。
その後も中野氏は「夏(の参院選)への思いを捨てることはできない。何らかの形で必ず立候補する」と語っていた。

【河北新報】



既に自民党の公認を得ている参議院比例区候補者の中には、衆議院選挙で落選して比例区に鞍替えとなった候補者が6人、参議院地方区から比例区となった候補者が1人、そして地方議員から4人います。
日歯連盟のように、従来の職域代表が減り、地方区を基盤とした立候補がこれからも増えそうです。

このことは、今回比例区と地方区での支持がねじれ現象になっている連盟活動を、更に複雑に難しいものにしようとしています。
by kura0412 | 2010-03-31 14:32 | 政治 | Comments(1)

仕分けの対象には?

234万回分、使用期限切れ=余剰ワクチン廃棄へ-新型インフル・厚労省

欧州の製薬会社から輸入した新型インフルエンザワクチンのうち、約30億円分に相当する234万回分が31日、使用期限を迎えた。だぶつく国産ワクチンと合わせた余剰は約1億回分に上るが、今後使用される可能性は乏しい。多くは期限切れとともに廃棄される見通しだ。
厚生労働省は同日、新型インフルエンザ対策の検証を行う会議の初会合を開く。有効性が疑問視された空港での水際対策などに加え、ワクチンの輸入についても議論する。

同省によると、使用期限を迎えたのはノバルティス社(スイス)と購入契約を結んだ2500万回分の一部。同社製ワクチンは使用期限が製造から半年と短く、今夏までに順次期限を迎える。
政府は国産ワクチンの不足を補うため、同社のほかグラクソ・スミスクライン(英、GSK)とも7400万回分の契約を締結した。両社からの輸入費用は計約1126億円に上る。
輸入ワクチンは、当初2回の予定だった接種回数が1回に変更されたほか、国内販売承認が今年1月にずれ込み、出荷時期は既に流行のピークを過ぎていた。接種希望者は見込みを下回り、出荷は3995回分にとどまっている。
同省はGSKと2386万回分の解約で合意したが、ノバルティス製を含む残りの約7500万回分をめぐる交渉は難航。国産ワクチンも3000万回分程度が余っているとみられる。

【時事ドットコム】



これも初めての経験なのでいたしかないということになるのでしょうか?
予防接種で協力した地域の開業医の先生にしてみれば、再診料引き下げと重なって複雑な思いをされている方もおられるかもしれません。
仕分けの対象になるのでしょうか?
by kura0412 | 2010-03-31 11:08 | 医療政策全般 | Comments(0)

中期的な財政目標でも社会保障費自然増は組み込む

短期は「基礎的収支黒字化」

政府が検討している財政再建目標として、債務残高の国内総生産(GDP)に対する比率と、国と地方のプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化の時期の二つを組み合わせる案が有力になった。
「中期的な財政運営に関する検討会」が来週中にまとめる中間報告にあたる「論点整理」の中に盛り込まれる見通しだ。

29日に開かれた検討会の第4回会合では、論点整理の素案が協議された。
この中で、国と地方の債務残高は862兆円、対GDP比率は181%に達しており、短期的な財政健全化は難しいとの認識が示された模様だ。このため、プライマリーバランスの黒字化の時期を示す短期的な目標と、最終的な財政再建の目標となる債務残高のGDP比の達成時期を示す中長期目標を併記する方向が強まった。
一方、消費税増税などの財源確保策は素案に盛り込まれない見通しだ。
政府は、論点整理をもとに6月末までに具体的な数値目標を盛り込んだ最終的な財政再建計画を作る予定で、法案化も検討している。

【読売新聞】



財政運営戦略のイメージのベースラインとして、「社会保障の自然増などの機械的な試算のみを加えたものとする。」とあります。
このことは、小泉内閣の時のような自然増にも手をつける中期的な目標は立てないということになります。
この中期的な財政目標は、財源問題と多く絡みながら、今後の社会保障、医療費の在り方に大きな影響を与えます。
by kura0412 | 2010-03-30 14:59 | 政治 | Comments(1)

民主党政権においても混合診療解禁の議論が

規制改革分科会が初会合=鳩山政権で論議スタート

政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)の下に設置された規制・制度改革分科会(会長・大塚耕平内閣府副大臣)は29日、都内で初会合を開き、鳩山政権での規制改革論議を本格的にスタートさせた。6月をめどに各検討テーマについて対処方針を決める予定。各省庁の抵抗が激しい場合は、公開の場で関係者を呼んで議論する「規制仕分け」も検討する。

会合の冒頭あいさつで枝野幸男行政刷新担当相は「これまでの規制改革は、厚い壁に阻まれて緩和されていないところと、逆に緩和だけが進んで弊害が生じた両面があった」と指摘。メンバーに対し、「消費者や利用者の視点を持って、現状の規制を見直してほしい」と求めた。 
 会合では、事務局のたたき台として39の検討テーマが提示された。ワーキンググループを設けた環境、医療、農業の3分野が中心で、環境分野では大規模な太陽光パネルの設置に関する規制緩和など、医療分野では一般医薬品のインターネット販売規制の緩和、農業分野では農協に対する金融庁検査の実施などが盛り込まれた。
今後、テーマを絞ったり、新たなテーマを加えたりした上で、4月中をめどに最終的な検討テーマを選定する。

【時事ドットコム】



ライフイノベーションWGでは、医療、福祉に関わるテーマが13項目示されています。その中の一つに、『保険外併用療養(いわゆる「混合診療」)の原則解禁が含まれています。
そして、その結論が6月メドとされています。歯科界の対応は如何に?
by kura0412 | 2010-03-30 12:06 | 医療政策全般 | Comments(1)

免許なければ何も出来ない仕事ではありますが

今年の国試の合格発表があり、全体の合格率69.5%、2408人の新たな歯科医師が誕生しました。
昨年と比較して若干合格率が上がりましたが、各大学卒業時に絞ったのか、受験者数が減った部分合格率が上昇した印象です。

新たな歯科医師になった先生方には、本来ならば、前途洋洋の将来と励ましたあげたいののですが、その実際は全く反対である現在の歯科界の状況です。
そして、この合格率を競い合う大学での予備校化に対しても心配が募ります。確かに免許なければ何も出来ない仕事ですが、逆に免許あれば全て大丈夫ということではありません。
需給問題は多角的な視点での検討が必要な時代になりました。
by kura0412 | 2010-03-30 08:45 | 歯科医療政策 | Comments(1)

「今後は支持政党を持たない」

自民一辺倒の支持転換 県歯科医師連

青森県歯科医師会の政治団体・県歯科医師連盟(山口勝弘会長)は28日、青森市で評議員会を開き、夏の参院選の対応を協議。従来の自民党一辺倒の支持を転換し、今後は支持政党を持たないことを決めた。青森選挙区で自民、民主両党から推薦願が来た場合は「両方に(推薦を)出すこともありうる」としている。
また、自民県連の職域支部は参院選後に解散させる方針を決定。解散時期は今後、評議員会で話し合う。

全国の歯科医の政治団体・日本歯科医師連盟は自民支持の方針を変え、民主が比例代表候補に擁立した歯科医出身者を支援することを決めている。県歯科医師連盟の方針転換は、これに沿った。
山口会長は「政権政党である民主党に政策を訴え、支援していく」とした上で、「ただ、地方ではいろんな事情があり、自民とも長い信頼が培われている」とも述べ、選挙区は自民、民主両候補を推薦し、実質的な自主投票とする可能性も示唆した。

【デーリー東北】



7月の参議院選挙での対応は、多くの都道府県連盟と同じですが、この報道にある「今後は支持政党は持たない」というのは大きな変化です。(但し、実際は今回の選挙だけの対応かもしれませんが?)
いずれにせよ、参議院選挙前の決定、また、その後の結果で、再び支持政党、連盟活動についての議論が生まれるかもしれません。
by kura0412 | 2010-03-29 14:44 | 政治 | Comments(0)

果実であったのか

診療報酬改定  ほぼ2年ごとに改定され、全体の改定率は内閣が決め、個別単価は中央社会保険医療協議会(中医協)の答申を受け、厚労相が決定する。民主党は医療崩壊を防ぐため、診療報酬増額を政権公約に掲げ、2010年度は全体で0・19%(700億円)増と10年ぶりの引き上げとなる。医科は1・74%増、歯科は2・09%増で、歯科の上げ幅が医科を上回るは32年ぶり。再診料は、中小病院で90円増、開業医に多い診療所で20円減となる690円に一本化される。
2010参院選・佐賀 第2部・業界団体編<5完>医療 政策本位でリスク回避
(2010年3月27日掲載)

「次に政権が代わったら、また強いところにいくのか」
 
日本歯科医師連盟(日歯連)の理事会。同連盟理事でもある県歯科医師連盟(県歯連)の寺尾隆治会長は政権交代後、民主党との選挙協力が議論されるたびに声を上げた。が、日歯連は民主への傾斜を強め、2月19日には夏の参院選比例区に民主が擁立する歯科医出身候補への支援を決めた。
  政権交代後、日歯連の転進ぶりは際立っていた。鳩山内閣発足2日後の昨年9月18日、参院選比例区に自民党から組織内候補を擁立するという方針を即座に撤回。その見返りとでもいうように、同12月に示された2010年度診療報酬改定で、歯科は医科の伸び率を上回る2・09%増という“果実”を手にしていた。
  ■   ■
長年、「与党支持」で自民を支援してきた県歯連。それは日歯連も同じで、与党が代わった以上、民主支援に移るのは「当然の流れ」(県内の歯科医)と受け止める向きもある。だが、寺尾会長は言う。「地方議会は自民の議員が圧倒的。中央や大都市のように簡単にはいかない」
政権交代で生じた国政と地方議会での与野党のねじれ。県歯科医師会は現在、歯の健康に関する理念をう
たう「歯科保健条例」の制定に向け、県議会最大会派の自民に協力を要請中で、「地方では自民との協力も欠かせない」(寺尾会長)のが現実だ。
それに加え、鳩山邦夫元総務相の自民離党など政界再編の動きもあり、政治情勢は流動的で不透明さを増している。
 
「診療報酬改定では民主党に感謝しなきゃいけない。だが、もう政党選挙をする気はない。今後は政策、人物本位でいく」。寺尾会長は、吹っ切れたように語る。
  ■   ■
 
同じく自民一辺倒できた日本医師会(日医)はいま、4月1日の会長選に向け論戦の真っただ中。従来の自民支持路線に軸足を置く現会長に、民主支持派と政治的中立派の各候補が挑む三つどもえの構図で、参院選への対応は決まっていない。県医師会も、方針を打ち出せない状況だ。
自民支持団体の中で、とりわけ有力だった日医。だが、内部では「政治的中立」を求める声が強まっているという。
政権交代直後、診療報酬改定を議論する中央社会保険医療協議会メンバーから日医執行部は外され、歯科が果実を得たのに対し、日医の中核である開業医は再診料を引き下げられた。「日本は政治リスクがない国と思っていたが、政権交代で学習した」。県内のある開業医は、特定政党に傾斜する危うさを実感している。
4月から県医師会専務理事となる藤川謙二医師はいう。「社会保障が政治や政党に振り回されてはいけない。医師会はどの政党にも偏らない、政策本位の全方位外交をすべきだ」

【西日本新聞】



他の報道でも果実を得たというニアンスが今回の改定では度々出てきます。果たして果実だったのか?
そして2年後のその跳ね返りが心配です。
by kura0412 | 2010-03-29 09:23 | 政治 | Comments(0)

物凄い争いになっているようです・日医会長選挙

日医会長選 来週決着へ 未経験の執行部選挙も焦点に・ 提供:Japan Medicine(じほう)

日本医師会の会長選挙がいよいよ来週木曜日、4月1日に行われる。25日には立候補が締め切られたが、24日夕時点では当初予想された3人の有力候補が予定通り届け出る見通し。3人の候補者はそれぞれ一定の支持基盤を持ち、当落の動向予測は難しい。日医会長選としては極めて珍しい状況だ。政権政党が変わって初めての会長選、三者の主張の違いは政治とのかかわり、政権与党との距離感の違いだ。

立候補したのは唐澤祥人・現会長、茨城県医師会長の原中勝征氏、京都府医師会長の森洋一氏の3人。会長選挙は都道府県医師会の日医代議員357人の投票で行われる。日医代議員は日医会員500人に1人の割合で選出されており、当然のことながら地域偏差が大きい。大都市圏を抱える東京は40人、大阪は33人に対し、日本海側の4県では2人ずつしかいない。地域ブロックの支持を得られた方が有利ということになるが、3人ともに一定の地域的支持を得ており、さらに個々の代議員にも候補者の主張やブロック推薦にかかわりなく、出身大学、地縁血縁などの要素を重視する可能性もあり一様ではない。

また、今回の会長選挙では、前回選挙まで恒例化していた、いわゆるキャビネット選挙が行われない。キャビネット選挙は、立候補した会長の執行部に入る副会長、常任理事をあらかじめ陣営候補者として特定して立候補させるものだ。落選した会長陣営のキャビネット候補者はその時点で立候補を取り下げ、自動的に当選側キャビネットの候補者が無投票で当選してきた。
今回はこうした慣例には従わないと、3人の候補者は宣言している。そのため、1日の選挙では副会長、常任理事まで選挙が行われる可能性があり、さらに当選会長の意向とは違った執行部が編成される可能性がないわけではなくなったことも関心を集める。

支持をめぐって分裂した地方ブロック

こうした異例づくめの日医会長選の動向は、1月から3月まで非改選期の5都道県と、日医会長候補者を出す2府県を除く40府県で行われた都道府県医会長選挙にも大きな影響を与えた。これまで無投票で次期会長が選出されてきた県のいくつかで、今回は選挙が行われ、そのほとんどが次期日医会長として誰を支持するかが争点化した。
中でも関心を集めたのは近畿ブロックだ。近畿からは、森氏が立候補しており、本来なら近畿の大票田は森氏で固まるはずだ。前日医会長の植松治雄氏が大阪から立候補した2004年(当選)、06年(落選)には、近畿は一枚岩として植松氏を支持した。06年には政治が会長選に介入したとして、07年の参院選では日医組織内候補の自民党・武見敬三氏を近畿だけが支持せず、武見氏は落選した。

そうした経緯がある中で、大阪府医師会では、唐澤執行部との距離を縮めた酒井國男・大阪府医会長と植松氏グループの伯井俊明、松原謙二の両元日医常任理事の反目が表面化、足かけ2年の府医会長選では骨肉の争いが繰り広げられた。08年選挙では酒井氏が辛くも逃げ切ったが、今年は伯井氏が雪辱した。この大阪府医会長選を頂点に、近畿では今年、政治とのスタンスをめぐって滋賀、兵庫、大阪、奈良で選挙が行われ、伯井氏をはじめ、原中氏を支持する候補者がいずれも勝利を収めた。
近畿はこうして割れ、地元から出る森氏の支持は少数派となった。実質的に一枚岩は崩れた。一方で、これまで唐澤氏を支えてきた九州ブロックは大勢として森氏支持の動きが拡大、同じく唐澤氏を支えてきた東北、中部、関東も3者の支持が錯綜し分裂気味だ。

終盤は3陣営に思惑の複雑さも

3人の候補者は細かい手法の違いはあるが、医療崩壊を食い止め、圧力団体との印象を払拭し国民の信頼を得て、政策を実現するための社会保障財源確保に関する論議を本格的に始めるとの大筋の主張は同じだ。 違いは、それを実践に移すための政権与党、政治との距離の取り方。原中氏は、昨年の衆院選で民主党マニフェストづくりに参画したことから、民主党中枢とのパイプの強さをアピールする。近畿の次期会長グループも、この点が同氏を支持する根拠となっている。
一方、唐澤氏はこれまで4年間の実績をもとに、政府との関係再構築をアピールする。また、森氏は「政治にコンタクトはするが、政治には左右されない」がモットー。周辺は、森氏が民主党の前原誠司国土交通相など有力者との長年の交流があることを強調し、実際には民主党にもパイプがあるとの声も出ている。

3人の陣営の思惑も複雑だ。原中、森陣営は、自民党支持を崩さず、政権交代後に中医協人事で政府に煮え湯を飲まされた唐澤執行部に反対する意思を明確化した。一方で、支持母体に反医師会である労組などを持つ民主党中枢とのパイプを強調する原中氏に反発する勢力も強く、唐澤、森陣営には、選挙戦後半では「反原中」で固まる空気も出始め、これが土壇場でどうなるかも関心を集める。

会長選は357票中、3分の1以上の票を1位で獲得した候補者が当選する。

【m3.com】



会長に誰が当選するかで変わることはないかもしれませんが、この選挙は歯科界にも影響ある結果となります。
日医は地域別での争いの構図が色濃く出ているようです。そしてその論争の争点が政治であることに注目します。峻別する意向はあるようですが、まるで歯科界ならば連盟の選挙一色の様相です。
ある意味、ここでもそれだけ今の医療と政治が深く結びついていることを示しています。
by kura0412 | 2010-03-27 08:21 | 政治 | Comments(0)

利害が複雑に入り混じり(米国の国民皆保険導入)

オバマ医療保険改革可決の勝者と敗者
Health Care Reform's Winners and Losers

3月21日、米下院で医療保険制度改革法案が可決された。一連の攻防の最大の勝者がバラク・オバマ大統領がであることは、頭脳明晰でなくても、あるいは私のような自称「政治通」でなくても誰の目にも明らかだ。
オバマは1年以上にわたって断続的に(最近は集中的に)努力を続け、ついに政権最大の挑戦と位置づけたテーマで勝利を手にした。
ある意味では、この勝利は最悪の事態を防いだという意味での勝利といえる。法案が否決されるという屈辱に甘んじれば、無力で無能な大統領という印象が強まるのは避けられなかった。ワシントンでは、イメージが現実を作り出すのだから。
だが結果は逆だった。僅差ではあったが、スポーツの世界と同じく勝ちは勝ちだ。

以下は、私が独断で選んだ法案成立による勝者と敗者のリスト。トップに来るのは、もちろんオバマだ。

■勝者

オバマ大統領
彼のルーツがあるアフリカの長距離ランナーのように、オバマはこの法案に全力を傾け、なんとかゴールのテープを切った。

ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)
票読みがうまいという評判どおりの手腕を発揮。法案に反対する保守派の草の根運動ティーパーティ−やリベラル派の一部からは痛烈に批判されたが、職務を遂行する方法を熟知していた。

ラーム・エマニュエル大統領首席補佐官
オバマの命を受けて改革の実現に奔走していたが、その手腕には疑問もあった。法案の可決は彼がこのポストに適任であることを示す大きな一歩となった。

メディケイドに加入できないアメリカ人貧困層
約1500万人の無保険者が新たにメディケイド(低所得者医療保険制度)に加入できる

保険に加入する余裕がない中流階級のファミリー層
およそ1500万人が補助金を受けられるようになる

すでに保険に加入している人々
リスクを避け、利益を追求する保険会社のやり方に初めて政府がメスを入れられる

製薬会社
法案成立に向けたロビー活動に800億ドルを投入したが、新たな保険加入者の増加によってその10倍の売り上げを見込める

ティーパーティー運動の参加者
法案成立で戦うべき相手が明確に。下院の採決当日も国会議事堂の近くで抗議運動を展開していた

■敗者

民間保険業界
アメリカの医療は、連邦政府による直接的な規制を受けたことがない民間保険を基盤に成り立っている。だが法案をめぐる攻防から距離を置いていた保険業界は結局、椅子取りゲームに負けてしまった。

保守系寄りの民主党議員と共和党が優勢な州選出の民主党議員
中間選挙までまだ8カ月あるから、挽回する時間は残されている。とはいえ、法案通過が再選の足を引っ張るのは確実で、そのことは本人たちも痛感している。

富裕層やそれに準じる高収入の納税者
個人で20万ドル、家族で25万ドル以上の収入がある世帯は増税となる。法案は大規模な歳出削減を想定しているが、現実的で中立的な観測筋の大半は、メディケアなどでの医療費削減は不可能で、負債がさらに拡大すると予想している。

共和党
中間選挙では確実に議席を伸ばすだろうが、期待しているほどではない可能性もある。共和党議員にとっての不安材料は、新法が制定されても世界が終わるわけではく、実際には大した変化は起きないこと。一方、民主党議員は選挙戦で「成果」を訴えることができる。また、オバマ大統領の「勝者」のイメージが広がるほど、共和党は負け組にみえてしまう。

【Newsweek】



今回の米国の国民皆保険制度の動きに対して、利害が政治、経済の分野入り混じって複雑な動きをして、国民皆保険が根付く日本では中々理解出来ませんでした。ある意味、日本にとっては反面教師のような動きでした。
by kura0412 | 2010-03-26 16:02 | 政治 | Comments(0)

現時点では参議院選挙もその後も予想つかず

普天間基地移設問題に加えて、郵政見直しでの政権与党内の対立、そして鳩山首相のリーダーシップ不足で、鳩山政権に不透明感が生まれてきました。衆議院は民主党が絶対多数を占めているだけに政権交代の可能性は低いのですが、7月の参議院選挙は、政権当初の民主党絶対有利から、全く予想の難しい状況になりつつあります。

この流れは、本来ならば野党自民党に有利に働くはずが、党内のゴタゴタ、政策的不一致でこのチャンスを生かすこには至っていません。また、第三局も、みんなの党の支持率が上がってはいるものの、日本新党のようなブームとなるかは不確定です。
いくら小沢問題で党内ギクシャクしても、政権ある限りは民主党内が割れることは考えずらいわけで、公明党を含めた参議院選挙の民主党が参議院でも単独過半数獲得なるかと共に、選挙後はどんな連立となるかは結果をみるまで分かりません。

そんな時はどんなスタンスが必要か?難しい判断です。
by kura0412 | 2010-03-26 14:25 | 政治 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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