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雪崩れ現象の前兆が

この不況で派遣社員の解雇の問題が連日マスコミを賑わせています。この年の瀬に、収入を断たれるだけでなく、住む場所もなくなるということの意味をもっと社会全体で考えなければいけません。
そして、この派遣でもう一つ考えなければいけないのが、収入だけでなく、まだ将来ある若い人が、働く喜びというものがないまま、ただ仕事を続くているという問題です。

何をしたいのか?その目的を見出せないまま仕事をしているというこの実際が、万が一派遣の雇用が充足されたとしてもその問題は残ります。

一方、このことは考えると歯科には辛い現実があります。

派遣社員とは逆に、若い先生方、いや、技工士、衛生士も含めた歯科界に従事する多く人達が、本来歯科医師という仕事に誇りをもって歯科診療に取り組みたいと考えているにも拘らず、それを勤めることが出来なくなってきました。

歯科医療といものが生業として成り立っていなくなっている為に、志はあっても従事できなくなっているのです。
その前触れ、また雪崩れ現象の前兆が歯学部、各専門学校受験者の著しい減少です。
by kura0412 | 2008-12-22 15:52 | 歯科 | Comments(0)

保険料率の問題も蚊帳の外に置かず

厚労省は、現状の試算での旧政管健保の地域間の保険料率の格差を受け、その激変緩和処置を5年間導入するとの今朝の日経の報道です。
みると最上位の北海道と最下位の長野間では1%もの差があり、また北海道が試算のまま適応とされるならば、現行の一律8.2%から0.6%上がることになります。

しかし、ここで考えなければいけないことは、社保庁解体に伴って作られて協会けんぽでは、本来は保険料が都道府県ごとに保険料が制定するというのが原則です。それをここで敢えて緩和策を一時的とはいえ組み込むことの是非?また、この機に、保険料率というもの基本的な考え方、適正な料率というものを議論することが大切ではないのかと思います。
そして、歯科界もこの保険料率を蚊帳の外に置かないで、もう少し医療費を議論する上で視野の中に入れる必要があると思います。
by kura0412 | 2008-12-20 11:38 | 歯科医療政策 | Comments(0)

風穴は開きましたが

2200億円削減が社会保障全体に大きな歪みをもたらしたことは、一つのコンセンサスが得られているようですが、実際その代わりの財源となると、この経済状況では、その本命である消費税増税の実現は難しいのが正直なところです。

その代わりと考えていたタバコ税増税は、総選挙まじかということでこれも断念する結果となりました。また、雇用保険の国庫負担金中止もこの雇用情勢も見送られました。

その中で、今回は600億円という額ではありましたが、道路特定財源の一般財源化に伴い獲得できたことは、一つの風穴を開けることが出来ました。
ただ、当然22年度以降、建設関係から巻き返しくることも考えられます。

しかし、今、国民が求めているのは、道路よりも自らの生活の基盤となる社会保障であることはいうまでもありません。
この点を今後、どう国民の更なる理解を得られるかが、その額を増やせる大きなポイントとなりそうです。
by kura0412 | 2008-12-19 10:33 | 歯科 | Comments(0)

何兆年もの赤字国債を増やしながら

2200億円削減に関しては頑なにあちらこちらから予算を工面して形式上は保ちながら、一方では、何兆円もの赤字国債発行したり、補正予算などに埋蔵金を使っているのはどう考えればいいのでしょうか?

2200億円削減などは早期に撤廃宣言して、社会保障を政府の予算の中核に置き、まず、行政改革、地方分権を推進する中で無駄を省くことを全力で取り組み、当面のこの経済情勢の中では埋蔵金を使ってつないで景気回復を待って、そして、社会保障を中心とした目的をもった消費税増税を実行することを何故打ち出さないのでしょうか??
このことは、これからの日本の行く末の方向性を示すと共に、国民のこれからの生活の基盤に安心を与える政策転換で、最も現在の政治に期待するところなのですが???
by kura0412 | 2008-12-18 10:06 | 政治 | Comments(1)

2200億円削減一応の決着、しかし・・・

社会保障費の伸び、抑制額は実質200億円に 埋蔵金などで穴埋め

政府・与党は16日、2009年度の社会保障費の伸びを2200億円抑制する方針について対応策を固めた。年金特別会計の基金を1400億円取り崩すとともに、一般財源化する道路特定財源からも600億円分を捻出(ねんしゅつ)。実質的な社会保障費の抑制額は、後発医薬品の利用促進による200億円にとどまる。たばこ増税の断念などで迷走した社会保障費の抑制問題は、「埋蔵金」をひねり出す付け焼き刃の決着となる。

政府は来年度予算の概算要求基準で定めた社会保障費の抑制方針を守るため、たばこ税の引き上げ分を充当して抑制額を減らす方法を一時検討した。同基準には「新たな安定財源」を確保すれば、抑制枠を見直せる規定があるためだ。しかし、総選挙を控えて増税に慎重な与党が反対し、たばこ税に替わる財源が焦点となっていた。

【日経新聞 】



基金廃止、1400億円圧縮 社会保障費抑制

政府は16日、社会保障費の伸び2200億円抑制について、健康保険組合を財政支援する基金から約1400億円を財源に回し、抑制幅を圧縮する検討に入った。一般財源化する道路特定財源から約600億円を財源に回すことを決めており、圧縮幅は2千億円となる。抑制は薬の後発品使用促進による約200億円にとどまり、09年度予算での2200億円の抑制は事実上決着する。

政府が検討しているのは、財政難の健保支援などに使っている基金「特別保健福祉事業資金」1.5兆円を廃止し、その中の約1400億円を一般会計に回す案だ。
基金は、もともとは年金特別会計の資金。1.5兆円のうち、1400億円は基金の積み増し分として、一般会計から投入されたもので、いずれ一般会計に戻す予定だった。2200億円の積み上げを迫られた厚労省は基金を廃止し、1400億円を一般会計に戻すことで、圧縮財源に充ててもらう方針だ。残り1兆3600億円は年金特会に戻す。
ただ、道路財源も健保支援資金も計上できるのは1年限り。社会保障費の伸びを継続的に抑えるという「骨太の方針06」の理念に反するもので、「数字のつじつま合わせ」という面が強い。
特別保健福祉事業は90年度から始まり、財源は、1.5兆円の運用収入を充てている。今年度は予算ベースで192億円。高齢者医療への拠出金増加で負担が重くなった健保組合や共済組合を財政面から支えるのが目的だ。廃止された場合、健保財政がさらに悪化する恐れがあり、厚労省は激変緩和措置も取る方針だ。

【朝日新聞】



結局、09年度予算案での2200億円削減はこのような数字の貼り付けで終わりました。
いずれも恒久的な対応ではなく、また、来年も同じような形であちらこちらから工面する算段をするのでしょうか?
by kura0412 | 2008-12-17 08:13 | 歯科 | Comments(0)

地方行政の財政もひっ迫しています

国の財政もひっ迫している状況ですが、地方、特に市町村の多くも来年度予算編成には苦労している様子です。
今朝の日経にも、景気の低迷で地方税収の落ち込み、国税の一定割合を自動的に自治体に配分する地方交付税の法定率分の目減りなどで、地方自治体の09年度の財源不足が10兆円を超えるとありました。
また、昨日は地元の行政の人たちと懇談した時にも、現在進む来年度予算編成全体での厳しい状況の話も耳にしました。

これで政府予算案が決まり、国からの交付金額が決定した年明けには、各地方自治体の予算案の最後の詰めの作業が進みます。
ひょっとすると、市町村によっては、新たな歯科関係の事業どころか、今まで予算が付いていた事業の予算削減もあるかもしれません。
歯科医師会などでその任にある先生方も、一応、各行政の担当に確認しておいた方が安全かと思います。今ならば、まだ対応は可能かと思います。

とこの景気状況を重ねると、改めて政府予算案が今年度中に可決されなければ、地方行政にも大きな支障をきたすことになります。
したがって、万が一予算審議がストップするようなことがあれば、政局にも重大な影響出てきます。
by kura0412 | 2008-12-16 15:17 | 政治 | Comments(0)

タバコ税増税の代替財源は

来年度予算案で2200億円削減に変わる有力な財源と目されていたタタバコ税増税が、自民党税調で盛り込まれませんでした。
その為に、その財源をどこに求めるかで、20日内示される来年度予算案の財務省内示まで色々な動きがありそうです。

そして、その動き、結果が、政局に大きな影響を及ぼす可能性もあるかもしれません。
医療側がタバコ税増税を求めるのは、単に社会保障費財源の為ではなく、健康の為その消費を減らすことも目的としていることが、いつのもにかその意見がかき消されてしみました。
by kura0412 | 2008-12-15 13:18 | 歯科 | Comments(1)

意外と知られていません

私の診療所の近くに住む自営業の人が暫く体調を壊して入院していました。そして、2ヶ月振りほどしての職場復帰の感想が「景気が悪い」「街に人が歩いていない」でした。
浦島太郎状態での印象だと思います。

確かに都市部でも景気の後退の影響は相当なものと聞きますが、地方はその比較になりません。
よく歯科の実情を知らない人の話で「歯医者さんは景気関係なくて羨ましい」
しかし、その実際はその正反対であることは以外と知られていません。
by kura0412 | 2008-12-13 15:31 | 歯科 | Comments(2)

地下鉄で

先日上京したおりの地下鉄での光景です。

きちっと学校の制服を着た小学校3,4年生が一人乗っていました。そしてその小学生、私が乗っている間ずーと居眠りをしていました。それも熟睡している雰囲気です。
マスクをしていたので風邪を引いて薬の効果で寝ていたかもしれませんが、その姿、私にはその相当疲れているように感じました。

また、駅の改札口で対向する私に肩からぶつかってきて、誤りもせずにその場を立ち去った若者がいました。
老いたとはいえ、柔道4段の私に当たったのですから勇気ある若者です。(笑)

田舎に住む私としてはやはり都会は何かが違うと常々感じています。
by kura0412 | 2008-12-12 11:00 | 思うこと | Comments(0)

健保組合国庫負担肩代わりなくなれども2200億円削減は堅持

この国会ねじれ現象の影響もあり、20年度改定での2200億円削減財源捻出の為の健保組合からの旧政管健保国庫負担金肩代わり1000億円を充てる法案は廃案となりました。
また、基礎年金の20年度国庫負担引き上げする国民年金法改正案も廃案とし、そこで浮いた1356億円を穴の空いた旧政管健保の国庫負担に回すこととなりました。

これで形の上では20年度においても2200億円削減は堅持されることになります。
もちろん、健保組合はこの肩代わりは、単年度処置としての合意と主張する21年度については今後の課題となります。

一方、旧政管健保は当初、来年度保険料率の引き上げをを予定していたものが、医療費が予想よりも伸びなかった為、据え置く方向で調整を始めたとの報道です。

結局、2200億円の削減の網を被されて被害を被ったのは医療側という結果となりました。
ここはきっちり主張しなければなりません。
by kura0412 | 2008-12-11 12:14 | 歯科 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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