2018年 02月 02日 ( 1 )

VSED

終末期「飲食拒否」3割 専門医に診察経験調査
「苦痛、死んで逃れたい」   

終末期医療に携わる医師の約3割が、患者が自らの意思で飲食せず死を早めようとする行為(VSED)に直面した経験があることが、日本緩和医療学会の専門家グループによる初の実態調査で分かった。VSEDは苦痛から逃れたいとの思いが原因とみられるが、どこまで患者の意思を尊重するか、欧米に比べ日本では議論が進んでいないという。

VSED(Voluntarily Stopping Eating and Drinkingの略)は、自力で食べることが可能にもかかわらず、点滴や飲食を拒む行為。
調査は2016年9月から11月、同学会と日本在宅医学会の専門医計914人に質問票を郵送する形で実施し、571人が回答した。
VSEDという言葉を知っていると答えたのは301人(53%)。このうち185人(回答者の32%)がVSEDの終末期患者を実際に診たことがあった。経験したVSED患者の数は「1~5人」が168人、「6~9人」が8人、「10人以上」が9人だった。
調査を主導した緩和ケア専門の「しんじょう医院」(神戸市)の新城拓也院長は「こんなに経験者がいるとは驚きだ」と話す。
米国看護師協会は17年、患者にはVSEDの権利があり、その意思を尊重すべきだとの声明を発表した。欧米では医師がVSEDを容認すべきか、安楽死とともに倫理的な観点などから議論されているが、医師がVSEDを容認した場合、違法性があるかなど結論は出ていないという。
新城院長によると、日本ではVSEDについて医療界でもあまり認識されておらず、議論が進んでいない。新城院長は「日本でも患者の『死ぬ権利』にどう向き合い、何ができるか議論を重ねる必要がある」と強調する。

(日経新聞)
by kura0412 | 2018-02-02 14:32 | 医療全般 | Comments(0)