2016年 04月 21日 ( 1 )

医療分野でのGDP600兆円へ市場創出は

GDP600兆円へ市場創出 成長戦略、ロボ・ITで産業革命

政府の産業競争力会議は19日、成長戦略の概要をまとめた。現在約500兆円の名目国内総生産(GDP)を600兆円に高めるため、ロボットやIT(情報技術)による第4次産業革命で新しい市場をつくることを柱に据えた。高度人材に永住権を認める体制も整備する。分野ごとに数値目標を置いたが、実現に向けた道筋を示すことが今後の課題になる。

安倍晋三首相は「既存の枠組みを果敢に転換してビジネスを生み出す。今が若者の未来を左右する分岐点だ」と成長戦略の狙いを説明した。優秀な外国人の人材を呼び込むため、永住権取得に必要な在留期間の年数を「世界で最短にする」と表明。高い知識や技能を持つ外国人は5年間の滞在を条件にしてきたが、英国よりも短い3年未満とすることを検討する。
競争力会議では、官民あげて新たな有望成長市場を開拓する「官民戦略プロジェクト10」を示した。自動運転車やITで生産管理するスマート工場、小型無人飛行機「ドローン」など実用化目前の新技術を使い、第4次産業革命を起こす。2020年までに30兆円の市場を創出する高い目標を掲げた。公共施設の運営、医療など公的分野でも民間の参入を促し、生産性を高める。
環境も引き続き重点分野に位置づける。省エネルギー住宅など環境分野の投資を30年度までに官民合わせて現在より10兆円多い年28兆円に増やし、国際公約である温暖化ガスの排出削減と投資拡大による経済成長の両立をめざす。
人口減少で国内市場は縮小し、労働力も不足している。そこで、市場創出の原動力として、人材育成や活用策も進めることにした。人工知能(AI)やITを強化分野に位置づけ、20年以降に小中学校でのプログラミング教育を必修化する。
政府が署名した環太平洋経済連携協定(TPP)をテコに、海外市場を取り込んで、日本企業の商圏を広げる。国内が中心だった中小企業の海外進出を積極的に支援するほか、日本で培った技術を生かし、インフラシステムの輸出を推進する。

石原伸晃経済財政・再生相は数値目標を実現するための工程表をつくる考えを示した。野村証券の桑原真樹シニアエコノミストは「成長戦略の方向性はいいが、企業が具体的にどう動くかが重要」と指摘する。
民間議員は「労働市場の流動化が必要だ」としており、成長戦略の本丸の一つである労働市場改革への踏み込みが足りないとみている。概要では長時間労働の削減や女性や高齢者の就労の拡大との目標提示にとどまる。
これまでも成長戦略で掲げたメニューが十分に実現しなかった例が数多くある。5月のとりまとめに向け、数値目標を達成するための具体策を示すことが課題になる。

【日経新聞】




世界最先端の健康立国へ【市場規模16兆円(2011)⇒26兆円(2020)】
・健康・予防に向けた保険外サービス促進(4兆円の市場創出)
・IoT等の活用による医療診断・個別化医療・個別化健康診断サービス(レセプト・健診・健康データを集約・分析・活用)
・ロボットやセンサーを活用した介護の負担軽減
が計画案の中に示されています。
但し、この提案は厚労省から出されたものではないようです。
by kura0412 | 2016-04-21 10:50 | 経済 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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