2015年 10月 10日 ( 1 )

『犬の寿命が10年延びたのは、ノーベル賞大村教授のおかげだった』

犬の寿命が10年延びたのは、ノーベル賞大村教授のおかげだった

ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智北里大特別栄誉教授(80)に愛犬家たちから感謝の声があがっている。
大村教授は1979年に寄生虫に効果のある「エバーメクチン」を発見したことが授賞理由となったわけだが、この「エバーメクチン」、現在は寄生虫駆除役「イベルメクチン」の名前で犬の死亡の原因である「フィラリア症」から犬たちを現在も救い続けているからだ。

寄生虫が心臓に住み着く病気
「いつもお世話になっているフィラリア予防薬の元。イベルメクチンを発見したのが日本の先生だとは恥ずかしながら知らなかった。先生いつも感謝しています」
「犬飼ってると、この人の業績のすごさがわかりやすいよね。うちのわんこもこの先生の研究のおかげを蒙っていたんだなぁと、感慨しきり」
「本当に頭の下がる教授だわ。ありがたや、ありがたや」
大村教授のノーベル賞受賞が発表され、その功績が報じられると愛犬家たちからこうした感謝の言葉がネット上に出ることになった。大村教授は微生物が作り出す有用な化学物質を480種類以上発見し、そこから熱帯地方の感染症の特効薬や、家畜やペットの寄生虫治療薬などが作られた。「アフリカを中心に2億人を失明から救った」とも言われ、受賞に世界中が沸き立ったと報道されたが、もう一つ感謝の言葉が溢れたのは愛犬家たちからだった。
寄生虫に効果のある「エバーメクチン」はアメリカの製薬会社大手のメルク社と共同研究し、構造を一部変更した「イベルメクチン」として世界で最も使われる動物薬の一つになった。さまざまな家畜の感染症や犬のフィラリアの予防・治療に絶大な効果を示している。
フィラリア症は蚊の吸血を媒介とし体内に入り込んだ寄生虫のフィラリアによって引き起こされる症状全般を指すもので、フィラリアは犬の心臓と肺動脈を最終的な住みかとする。感染すれば咳や息切れ、肝臓や腎臓の障害が起こり死んでしまう。予防・治療薬が無い時代はダントツの病死の原因だった。

世界中の犬への恩恵は計り知れない
メルク社とフランスの製薬・農薬メーカーだったローヌ・プーラン社が設立した日本法人メリアル・ジャパン広報によれば、日本で「イベルメクチン」が発売され、獣医師が使うようになったのが1987年から。当時は馬や牛、豚などの家畜用だったが、1993年4月から犬用のフィラリア予防・治療薬「カルドメックチュアブル」が発売された。予防には100%の効果があるという。同社の永田正社長は15年10月6日のNHKニュースで、
「ペットの犬の寿命も以前は5年ほどで死ぬことが多かったが、薬によって10年ほど延びたと言われている。人の病気の治療だけでなく、動物用の薬としても世界中の人たちに与えた恩恵は 計り知れないと思います」
などと話している。
犬の平均寿命は今、15年といわれている。エサの質の向上や室内飼いといった様々な要因もあるが、大村教授の「エバーメクチン」の発見が大きく寄与しているというのは間違いないようだ。

【grape】



犬を飼っている私も感謝です。
by kura0412 | 2015-10-10 09:34 | トピックス | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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