2015年 07月 04日 ( 1 )

「健康づくり支援薬局」

仮称を「健康づくり支援薬局」に変更
「他職種つなぐコミュニケーション能力が重要」との指摘も

地域の健康情報拠点として薬局・薬剤師を活用するための方策を話し合う厚生労働省「健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会」(座長:西島正弘・昭和薬科大学学長)の第3回会合が7月2日に開催された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。前回までの議論を踏まえて、仮称が「健康づくり支援薬局」に変更されたほか、定義や要件について意見交換が行われた。

6月18日の第2回会合で日本医師会常任理事の羽鳥裕氏が「拠点ではなく窓口ぐらいが良いのでは」と指摘したことなどを受け(『かかりつけ薬局に優れた健康サポート機能を』を参照)、厚労省医薬食品局総務課は「積極的に健康サポート機能を発揮する薬局の暫定的な略称として、『健康づくり支援薬局』を用いたい」と提案。羽鳥氏は「事務局の努力を多とする。拠点から健康づくり支援に変わって、イメージしやすくなった」と賛同。日本保険薬局協会常務理事の二塚安子氏は名称にこだわらないとしつつ、「健康づくりに必要な『情報』がキーワードになってくるのではと思う。健康情報という言葉が印象に残るような名称にしてほしい」と求めたものの、反映されなかった。

健康づくり支援薬局(仮称)の要件について、同課は8つの観点からこれまでの議論を整理。この日は各委員がそれぞれに意見を述べた。
1.かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師としての基本的機能
2.薬剤師の資質
3.薬局の設備
4.薬局における表示
5.医薬品の供給体制
6.開局時間
7.地域における連携体制の構築
8.健康相談・健康づくり支援

薬剤師の資質に関する議論では、同課は「要指導医薬品や健康食品などの知識と情報提供や地域包括ケア、生活習慣病に関する基礎知識に関する研修を受けた薬剤師が常駐することが必要では」と提案している。日本薬剤師会副会長の森昌平氏は、健康づくり支援に資するという心構えと、相談に来た人からニーズを引き出すコミュニケーション能力が重要と指摘した。今年10月から始まる看護師の特定行為の研修制度では300時間以上の研修が求められることを引き合いに出して、健康づくり支援薬局(仮称)で働く薬剤師に求められる水準について質問が出ると、厚労省医薬食品局長の神田裕二氏は「何百時間ということではなく、基本的なことを理解してもらい、他職種にきちんとつなぐ能力が必要と考える」と答えた。

薬局の設備では、同課は「患者・薬局利用者とのやり取りが他の薬局利用者に聞こえないよう、パーテーションで区切るなどして、個人情報に配慮した相談スペースが必要ではないか」と問題提起。羽鳥氏は「音が漏れるのを嫌う患者がすごく増えている。診療所ではパーテーションでは納得できず、個室が求められる」と指摘すると、森氏は「個室だと逆に抵抗があるのでは」と異議を呈した。
医薬品の供給体制に関する議論では、品数が多い方が利用者が立ち寄りやすいという意見がある一方、薬局の負担が大きくなるため大手独占につながりかねないという指摘もあった。森氏は「品数も重要だが、地域のニーズに対応できるよう種類を取りそろえることが重要ではないか」、産経新聞社論説委員の佐藤好美氏は「健康相談をするのは、サプリメントを飲んでみようかという時が多い。サプリメントや介護用品、衛生材料は取り扱ってほしい」と述べた。

開局時間について羽鳥氏は「(夜間も電話で応対するなど)せめてかかりつけ医がやっている程度の対応はしてほしい」、相談記録の保存について森氏は「薬歴は最低3年なのでそれが目安になると思う」といった意見を寄せた。

地域における連携体制の構築に関して、日本在宅ヘルスケアアライアンス議長の新田國夫氏は、現状では地域連携の集まりなどでも薬剤師からの発言が少ないと指摘。「今まで薬剤師を超えた役割にならないと地域連携の中の一員にはなれない。これからだと思う」と述べた。

【m3.com】




かかりつけ医との関係、また予防への広がりも考えてこの名称になったのかもしれません。
歯科の展望は・・・
by kura0412 | 2015-07-04 10:36 | 医療政策全般 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

プロフィールを見る
画像一覧
通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

以前の記事

2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

健康・医療
政治・経済

画像一覧