日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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2010年 10月 29日 ( 2 )

終末医療の議論の中にも

終末期医療の報告書案を大筋了承―厚労省懇談会

厚生労働省の「終末期医療のあり方に関する懇談会」(座長=町野朔・上智大法学研究科教授)は10月28日、緩和ケアに関する考え方などを盛り込んだ報告書案を大筋で了承した。ただ、文言の修正を求める意見が相次いだため、厚労省は報告書案に修正を加えたものを改めて委員に送付し、正式な報告書は町野座長が取りまとめる。必要があれば、再度会合を開いて議論するという。
報告書案は、▽終末期医療に関する情報格差▽緩和ケア▽リビングウィルと終末期のあり方を決定する際のプロセスの充実▽家族ケア・グリーフケア▽その他の意見▽次回調査・議論への提言―ごとにこれまでの意見を整理したもの。

懇談会では、終末期医療に対する国民や医療関係者の関心の高さなどを5年置きに調査しているが、報告書案では次回の調査について、対象の範囲や用語の適切な使用などを検討するべきだと提言している。また、調査結果に基づく今後の議論では焦点を絞り、よりよい終末期医療を実現するための具体的な方向性を示すよう求めている。
意見交換では、川島孝一郎委員(仙台往診クリニック院長)が、「でき上がったリビングウィルをどう活用するかではなく、意思決定の前段階にきちんとした説明責任が果たされていないことに着目してほしい」と述べ、意思決定を行うための十分な情報提供を促す内容に文言を修正すべきと指摘した。
また、大熊由紀子委員(国際医療福祉大大学院教授)は、「医療についてもケアについても、(自宅や病院など)どんな場で行われるかで全く効果が違ってくる」と述べ、「療養の場」について盛り込むよう求めた。このほか、内容の重み付けを整理すべきだとの意見も出た。
樋口範雄委員(東大大学院法学政治学研究科教授)は、終末期医療をめぐる今後の議論で焦点を絞るため、救急やがん、老年病のガイドラインを比較検討したり、「緩和ケア」「情報格差」「療養の場」といったテーマごとに研究班を立ち上げたりして方策を検討することが望ましいとの考えを示した。
石島武一参考人(聖ヨハネ会桜町病院名誉院長)は、「終末期は急性期、亜急性期、慢性期と3つある。(焦点を)絞るという意味では、3つに分けて話を進めることが大切だと思う」と指摘した。

【キャリアブレイン】



非常に難しい扱いですが、こうゆう議論の中にも死生観として「口から食べることの意義」を訴えることは出来ないのでしょうか。
by kura0412 | 2010-10-29 16:00 | 歯科 | Comments(0)

議論の中に入ることも

政府・与党社会保障改革検討本部が初会合

政府・与党社会保障改革検討本部の会議であいさつする菅直人首相=28日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影) 政府、与党は28日午前、税と社会保障の改革を一体的に議論する「政府・与党社会保障改革検討本部」(本部長・菅直人首相)の初会合を官邸で開いた。年内に社会保障のあり方と消費税を含む税制改革の基本的な方向性を取りまとめ、年明けには野党に対して協議を呼びかけることにしている。税と社会保障の共通番号制度や新しい年金制度の創設についても議論を進める方針だ。

菅首相は会議の冒頭で「社会保障が今後50年、安心できるような展望を持たせていただけるよう議論をお願いしたい」と指示した。ただ、野党との協議の余地を残すため、当面は消費税率の引き上げ幅など具体的な制度設計には踏み込まない見通し。民主党内でも今年7月の参院選惨敗の一因となった消費税議論への抵抗感が残っているため、政府・与党内の意見集約が難航する可能性もある。
検討本部には政府側から仙谷由人官房長官、野田佳彦財務相、細川律夫厚生労働相ら関係閣僚が出席。民主党の岡田克也、国民新党の下地幹郎両幹事長のほか、民主党の「税と社会保障の抜本改革調査会」会長の藤井裕久元財務相も参加した。

【産経ニュース】



この議論の結論が出てから対応するのが従来の考えかたですが、直接的でなくてもこの議論の輪の中に入って、歯科医療の今後のデザインを描くことも、歯科界の現状を見る時に必要はなずです。
by kura0412 | 2010-10-29 11:48 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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