日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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2010年 10月 19日 ( 2 )

何で歯科医に紹介しなかったのでしょか・山本美保さんの鑑別

体前歯に治療痕解剖医説明家族「治療してない」
美保さん失踪問題

1984年に失踪した甲府市の特定失踪者・山本美保さん(当時20歳)を巡り、県警が山形県で同年に見つかった水死体をDNA鑑定を根拠に山本さんの遺体と断定したことに対し、家族らが「体格が合わない」と疑問視している問題で、山形大医学部法医学教室教授として水死体を司法解剖した医師の鈴木庸夫氏(77)が読売新聞の取材に応じた。鈴木氏は遺体の特徴のひとつに前歯に治療痕があるなど虫歯が多かったことを明らかにした。家族は「歯は丈夫で虫歯はほとんどなかった」と話しており、山本さんと遺体との間に新たな相違点が浮上した。

遺体の前歯には特徴的な治療痕があったことが鈴木教授の話や鑑定書から新たに分かった。県警は山本さんの歯のカルテは存在しないとしているが、家族らは、「虫歯の治療は奥歯だけで、前歯の治療はしていない」と断言している。
鈴木氏は鑑定書を読み直しながら、「治療した歯がとても多い人だった」と振り返り、「上の前歯のかみ合わせの部分に詰めものがある特徴的な治療痕があった。生前に前歯が欠けたのだろうか。ほかにもいくつも歯に治療の痕跡があった」と説明した。

鑑定書によると、遺体の下あごの左右共に第1歯から第5歯まで、上あごの左右第1歯と右の第2歯など歯の多くを失っているが、残っている歯のうちの約10本に治療痕があり、前歯である上あご左の第2歯に詰めものがあるのが特徴的だ。
山本さんと一卵性双生児の妹の森本美砂さん(46)は「姉は歯はかなり丈夫な方だった。目立つ前歯の治療をしていたら覚えているはずだが、記憶にない」と話している。

水死体は山本さんが行方不明になった17日後の84年6月21日に山形県遊佐町の海岸で見つかった。「頭頂部から臀部下端まで95センチ」が問題になっているのは、遺体は腐敗が激しい上に両足が欠損し、山本さんと体のサイズの照合ができる唯一の部位だからだ。
この部分を「座高」と指摘している家族らは、山本さんの高校3年時の座高が87・4センチだったことから「遺体は美保よりも大きい」と主張。これに対し、県警は両足が欠損した遺体の末端までの「全長」と説明し、座高ではないとしている。
鈴木氏は鑑定書の「臀部下端」は尾てい骨の部分であるとの認識を示し、人が座った場合に測る座高は、「頭頂部から臀部下端まで」より若干長くなると説明した。これによれば、遺体の座高は95センチより長くなり、山本さんの座高との差はさらに大きくなる。
しかし、鈴木氏は、山本さんの座高と、遺体の頭頂部から臀部下端までとの7・6センチの差について「海の中で遺体が腐敗し、背骨の接合部が緩んで伸びた可能性がある」と指摘。「誤差の範囲でDNA鑑定の結果と矛盾するものではない」と強調する一方、「遺体が山本さんであると言っているわけではない」とも語った。
日本法医学会理事の青木康博・名古屋市立大教授は、足がないなど身長が測れない身元不明遺体の場合、「頭頂部から臀部下端」は、「生前の座高と比較するための重要な測定項目」と説明した上で、「海中で背骨が離れるなどしても5センチ以上の差異は考えづらい」と話している。

美保さんの妹解剖医と面会 森本美砂さんは13日、山形市に鈴木庸夫医師を訪ね、初めて面会した。これまでも遺体について手紙でやりとりしていたが、森本さんは改めて鑑定書の内容について尋ねた。鈴木氏が遺体とDNA鑑定の結果に「矛盾はない」との見解を示すと、森本さんは「遺留品は姉の物でなく、脱北者の方の中には姉のことをよく知っている方がいる」などと説明。鈴木氏は「そうなんですね、正直、DNA鑑定なんかやらなきゃ良かったんだと思っています。私がたまたま骨髄を保管していたばかりに…」と複雑な心境を吐露。「私は矛盾しないと言っているだけで遺体が山本さんだとは言っていない。頑張ってほしい」と神妙な表情で語りかけた。

特定失踪者問題調査会(東京都文京区・荒木和博代表)は14日、事務所で記者会見を開き、「県警の見解は矛盾している。当局のDNAデータ偽造疑惑として、拉致問題対策本部長(菅首相)宛の文書を提出し、政府としての対応を求める」と述べた。

【読売新聞】



何故、歯科医へのカルテの紹介はしなかったのでしょうか。
特にこのケースなら、一卵双生児の妹さんがいて、殆ど口腔内の状況は同じはずですから分かったはすです。、また、姉妹の顎骨のレントゲン比較すれば殆ど分かる思うのですが。
by kura0412 | 2010-10-19 18:20 | 歯科 | Comments(0)

国会だけでなく、看護協会・連盟もねじれ現象

看護連盟との関係修復が難航―日看協・久常会長

日本看護協会(日看協)の久常節子会長は10月18日、高松市内で同日開幕した第15回日本看護サミットで、先の参院選で候補者擁立の方針をめぐって対立した日看協の政治団体「日本看護連盟」との関係修復について、同連盟との協議が難航していることを明らかにした。久常会長は「連盟は検討していると言っているが、検討しっ放しでは解決しない」と述べ、歩み寄る姿勢を見せない連盟側の対応を批判した。
久常会長は、今年4月に施行された改正保助看法(保健師助産師看護師法)に言及し、「(法改正は)政治の力でできた。政権交代の中で政治力を発揮していくときに、連盟との関係が良くない。これでは、看護協会だけが与党への働き掛けを頑張ることになる」との危機感を示した。

同連盟は昨年11月、日看協元常任理事の高階恵美子氏を、今年夏の参院選に向け自民党に公認申請した。日看協側は野党から候補者を立てたことに反発し、これを支持しない立場を取ったが、参院選で高階氏が当選したため、関係修復に向けて動き出している。久常会長はキャリアブレインの取材に対し、「(連盟との)話し合いは始めているが、方向性は決まっていない」と語った。

【キャリアブレイン】



組織もねじれ現象になっています。どうゆう形で収拾を図るのか興味のあるところです。
by kura0412 | 2010-10-19 11:31 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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