2004年 12月 22日 ( 1 )

自衛隊の活躍と特別立法

地震直後から、小千谷で救援活動、そして、復興活動に尽力してくれた自衛隊の支援部隊が、昨日小千谷の地を離れました。
災害直後の真っ暗な中でのバイク隊の情報収集を初め、孤立部落からの人命救助、避難生活者への食事の準備、テント、風呂の設置、そして、災害地復興への土木作業など、今回の自衛隊の活躍は、それに触れた市民全員が知り、その存在を大きく印象をつけました。市民皆が自衛隊に感謝しています。
恐らく、その救護活動のノウハウは、これから、それぞれの分野で危機管理の徹底を求める時に模範となるものと思います。
それに比べ、行政、特に政府の被災地への配慮のなさは、昨日のある会議でいくつもの事例を聞きました。
被災地が求める特別立法の制定に対しては、政府関係者は、補正予算でその要求の90%は対応できると言っているようですが、その言葉を返せば、10%の不備があるのを認めているわけです。そして、災害復興の原則が、元に戻すことです。つまり、数字だけ並べても、被災住民は、最低でも一割のハンデイを強いられることになります。そして、この10%は、現行法ではどうしても対応が出来ないが為の特例を求めているのです。
現在の試算でも、小千谷市だけで2900億円災害対策で必要です。その内、市の持ち出し、いわゆる真水の部分で必要な予算が、概算でその一割の290億円と言われています。小千谷市の年度予算は一般会計で170億円です。それも、これから雪が降り、その被害額は増えることはあっても減ることはありません。現在、市が唯一自由に使える予算だった、財政調整基金は、緊急対応で全て使い果たしました。一体、これからの復興はどうなるのでしょうか?
自衛隊はこの緊急時に、国民の生命を守る使命の為活躍してくれました。また、それを国家として責務を遂行する為、その存在が認められているはずです。今回の被災地の求めが、被災民のわがままと捉えられるのか?また、国家の責任として考えるか?このスタンスは、医療に関する政府のスタンスにも私は感じているところです。今朝から小千谷は、本格的な雪模様になってきています。
by kura0412 | 2004-12-22 15:32 | 中越 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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