日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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改定率引き上げの記事を深読みすれば

診療報酬改定率:10年ぶり引き上げ 0.19%

財務省と厚生労働省は23日、10年度の診療報酬全体の改定率を0.19%引き上げることで合意した。医師不足が目立つ産科や小児科などを充実させるため、医師の技術料にあたる「本体部分」を1.55%引き上げる一方、薬の公定価格「薬価」などを1.36%引き下げた。全体のプラス改定は2000年度以来、10年ぶり。

患者や公的保険から医療機関に支払われる診療報酬は、「本体」「薬価」を合わせたものだ。0.19%増は医療費ベースで約700億円増となる。厚労省の試算によると、年収374万円の中小企業の平均的な会社員の場合、保険料が年間285円程度、外来の窓口負担(3割)は1カ月当たり7.8円上がるという。

10年度改定を巡っては、減額を迫る財務省と、増額を求める厚労省との間で調整が難航。平野博文官房長官は23日午前、首相官邸に藤井裕久財務相と長妻昭厚労相を呼んで改定率の素案を示し、両者を納得させた。
また、両省は中小企業の従業員らが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)の保険財政を再建するため、国庫補助率を13%から16.4%に引き上げることで合意した。大企業の健保組合などと国費からそれぞれ900億円を投入し、平均保険料率(現行8.2%、労使折半)のアップを、想定より0.6ポイント低い9.3%程度に抑える。

【毎日jp】



改定の結果についての普通の記事ですが、少し深読みします。
まず、10年ぶりの引き上げという見出しでありながら、保険料、窓口負担の額。
保険料率が補助を増額しても1,1%に引き上がる現状を何故解説しないのか?(意図的か、分からないのか?)
そして、藤井財務相と長妻厚労相との仲裁役となったのは平野官房長官であり、鳩山首相も菅副総理の判断ではなかったこと。

マ、しばらくすると、歯科のアップ率が高くなった推測記事で書くとこともあるかもしれません。
by kura0412 | 2009-12-26 08:53 | 政治 | Comments(1)
Commented by 累卵 at 2009-12-26 10:05 x
診療報酬引き上げに関し、小沢氏が重点要望の中で「歯科医療」にわざわざ言及したところ、政府が決定した診療報酬本体の改定率では、歯科の伸びが目立った。逆に土地改良事業費は、小沢氏が求めた「半減」を超える削減になった。
 参院選では、日本歯科医師会傘下の政治団体が、自民党支持を白紙撤回。全国土地改良事業団体連合会傘下の政治団体は、幹部が参院選で自民党から公認された。同連合会会長の野中広務元自民党幹事長は先に土地改良事業予算確保へ民主党に陳情。自民党比例代表からの擁立見直しの考えも示していたが、結果的に“無視”された。
 今まで自民党を支持してきた団体に「アメとムチ」で臨もうとする小沢氏の意向が、予算案にもそのまま反映された形だ。09.12.26東京新聞
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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