二極化する事件

日歯、日歯連盟にまつわる一連の事件は二極化へ進もうとしています。
一つは、橋本派一億献金のような、国会を場とした政治的な問題としての事件の伸展。そして、日歯会長選挙工作などの内部的な波及の恐れのある今回の事件の処理に対しての問題です。
前段は、報道にあるこれらの事件が、立件して、公判に耐えうるだけの論立てが出来るか否かにかかり、それが出来なければ、これが政治的、道義的な責任をどう問われ、採るか?そこに焦点があたります。
一方、今回の事件での処理に対して波紋は、歯科界にいる人間としては更に深刻です。
私は、今回の事件は、臼田前日歯会長以下の個人的な問題に、それを許してきた歯科医師会内部の組織的な問題、もっと突き詰めれば、学閥主義を容認してきた歯科界100年の歴史がその根底にあって起こった事件だと思っています。
したがって、その中で、その責任が、全て、当時、その職にあった人間だけに責任が問われるのか?また、現在も、日本の歯科界の中枢にいる人を全部排除する中で、この危機的な難局を突破できるのか?その判断は私には出来ません。ただ、一つだけ確かなのは、このまま何もしないでは終われないし、また、終わらせての真の改革もありえません。
by kura0412 | 2004-08-17 14:01 | 歯科

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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