診療拒否は医療の奥深い問題点を指摘しています

過剰な診察拒否見直しを=新型インフルで通知-厚労省

厚生労働省は6日、海外渡航歴のない発熱患者が医療機関から診察を拒否されるケースが相次いでいることを受け、発熱患者の受診に関する「基本的な考え方」をまとめ、都道府県に連絡した。新型インフルエンザの世界的な拡大を受けた医療機関側の過剰な診察拒否の見直しを求めている。
連絡では、医療機関側が発熱患者に対し、「発熱相談センター」への電話相談を勧めるケースとして(1)新型インフルまん延国への渡航歴がある(2)新型インフル患者との接触歴がある-場合を挙げた。また、同センターが新型インフル専門の「発熱外来」に行く必要がないと判断すれば、「感染予防に必要な指導を行った上で、当該医療機関が診察すること」としている。

【時事ドットコム・2009/05/06-20:43】



医師法、歯科医師法にある応招の義務からの厚労省の求めで、ある意味この指摘を受けること自体淋しい感じもします。
しかし、医師法には、「正当な事由がなかれば、これを拒んではならない」ともあります。
現在、診療拒否をする理由は、それぞれの臨床現場の混乱を回避したいとの思いであり、それはその現場を掌る医師としては一つの考え方でもあります。安易な考え方で受診を受け入れ、その後トラブルが出たならば、その責任は全て医療側に覆いかぶさります。
そして、その感染予防に対する諸経費は、保険点数に加算されることも、また、別途に患者に請求できるものではありません。
ただ、医療人としての責任感と誇りは、いかなる事態であっても捨ててくることは出来ません。

今回のこのケースは、現在の医療の奥深い部分を指摘しており、一方的に医療側が非難されるような問題ではないようにも感じます。
Commented by 都筑てんが at 2009-05-09 18:47 x
「諸君、担当医は、院長命に背き患者の診察を放棄した。受け入れ態勢がないから医療は出来んと言って患者の診察を勝手に断りよった。これが病院か。病院は受け入れ態勢がなくても受け入れをしなければならないのだ。検査キットがない、やれタミフルがない、リレンザがないなどは診察を放棄する理由にならぬ。

(中略)

担当医には応召義務があるということを忘れちゃいかん。病院は公立である。市長が守って下さる・・・」

以下、訓示は一時間以上も続いたため、当直明け通常勤務後の残業の連続で、抵抗力の落ちている医師がウイルスに罹り、病気で抵抗力の落ちた入院患者および外来患者に伝染する事態となった。

…。
……。
………。

発熱外来に必要な物資を供給するために、その他の一般病院の方では供給制限をかけられた結果として、検査キット、リレンザ、タミフルといった物資が枯渇してしまったり、また、隔離室(一般の病室と別ルートの空調が必要)も確保出来ていなかったりするために、一般病院での患者の診察や治療が出来ない状態だったりします。

検査キットや薬が無かったら、診察も治療も出来ませんよね?
by kura0412 | 2009-05-07 11:43 | 歯科医療政策 | Comments(1)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412