文科省も認める需給問題の新たな展開

平成20年度国公私立大学歯学部長・歯学部附属病院長会議が2月4日、文部科学省東館3階講堂で開催され、新木一弘医学教育課長が「歯学教育をめぐる諸課題」について説明、その上で1月30日の歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議第1次報告書(確かな臨床能力を備えた歯科医師養成方策)に明記された「文科省は各大学の改善計画を把握し、改善を推進すること」に基づき、各歯科大学・歯学部に2〜3月に改善計画の提出を求めるとともに、改善計画に基づいた個別のヒアリングを行うことを予定している旨を報告した。

新木課長は問題点として、▽歯学教育を受けるに相応しい資質を持つ子供たちを選抜できていない、入学者の定員割れを激しく起こしているような大学も見受けられる、▽歯科医師過剰が職業としての魅力の低下や臨床実習に必要な患者の確保等に影響する、以上2点を挙げるとともに、その対応策として、▽入学者受け入れ方針の明示や入試関連情報効果の必要性、▽面接、高校との連携等、学力のみならず意欲、適正等を見極める各大学の入試の工夫の必要性、▽優れた入学者確保が困難な大学、国家試験合格率の低い大学等による入学定員の見直しの3点を挙げた。

【IDNニュース】



文科省として、現在の歯学教育について、具体的な対応項目を挙げながら、その検討に入ったことで、需給問題が新たな展開を迎えることになりました。
しかしながら、需給問題が大きく変化してきている中で、受験生から歯科界が魅力的に映ることがその根本的な解決策の中心でることを、この転換期こそ世に伝えなければなりません。
Commented by 累卵 at 2009-02-08 10:36 x
 現実は、私立歯学部の充足率(入学者数÷入学定員数)は10年以上も100%を割り、ここ数年は87%台で推移し、平成20年度には85%を割っています。このように、少なからぬ数の私立歯学部が定員に満たない状態が続いており、定員見直しを求めなくても定員削減は自然に行われていると思います。
私立歯学部・歯科大学では、歯科医師国家試験の合格率を上げるために、留年も多いと聞きます。そのような私立歯学部・歯科大学は、自然淘汰されると思います。
Commented by 累卵 at 2009-02-08 10:37 x
 さらに、同報告書の「国家試験対策に追われて、実際の歯科医療に携わらないで臨床実習が見学型実習にとどまる傾向もある」との指摘のように、国家試験受験のために予備校化している私立歯学部・歯科大学もあると聞きます。臨床実習を十分行い、臨床能力をきちんと身につけるためにも、歯科医師国家試験に臨床技術試験を取り入れることが必要と考えます。
 その後、米国のようにある程度の知力とやる気のある4年制の大学卒業者を対象にした4年制のデンタルスクールをわが国の全ての歯学教育に取り入れ、歯学教育の充実を図り、卒後研修・卒後教育を充実させるためにも、歯科医師免許更新制度導入も考慮するべきと考えます。
by kura0412 | 2009-02-07 11:49 | 歯科医療政策 | Comments(2)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412