夢あるからこそ

民間初の乳歯バンク事業化へ 

子供の乳歯から取り出した体性幹細胞(歯髄幹細胞)を保存・管理し、歯骨や皮膚などの再生医療に役立てる日本で民間初の乳歯バンクが今月中をめどに設立されることが1日分かった。
乳歯バンクを運営するのは、バイオベンチャー企業の「乳歯幹細胞バンク」。歯髄幹細胞研究の権威である名古屋大の上田実教授の協力を得て事業化する。
歯髄幹細胞による再生医療は、歯骨の治療やしわ取りなどの美容整形分野への応用研究が急速に進んでおり、早期の実用化が可能とみられている。一般を対象とする民間の乳歯バンクができることで、再生医療業界に弾みがつきそうだ。
乳歯幹細胞バンクは、登録窓口となる歯科医院を提携先として組織化する。歯科医院を通じて預かった乳歯から歯髄幹細胞を取り出して、保存・管理する。そして、登録者の治療依頼を受けると、同バンクに保存していた細胞を出荷する仕組み。同バンクは、バンク登録者の登録料と保管期間に応じた管理料などで収益を確保する。登録料は期間に応じて10万円~30万円程度を予定しており、数年後の黒字化を目指す。
民間の乳歯バンクとしては、米バイオエデンが平成18年から細胞の保管事業を手がけているが、細胞の取得・管理・保存から再生医療機関への出荷までを一貫して手がけるのは、乳歯幹細胞バンクが世界で初とみられる。

 ■歯髄幹細胞 さまざまな種類の細胞に変化し、筋肉・皮膚などの組織や臓器の再生医療を可能にする体性幹細胞の一つ。体性幹細胞は大半の組織や臓器に存在する。一般的には臍(さい)帯血から採取される造血幹細胞や骨髄幹細胞などが医療分野で応用されている。歯髄幹細胞は乳歯のなかに高密度に含まれるため採取が容易で、増殖能力にも優れていることが特徴で、再生医療の間口を広げることができる新たな有力細胞として期待されている。
幹細胞には受精胚由来でどんな種類の細胞にも変化可能な「万能細胞」として、胚性幹(ES)細胞と人工多能性幹(iPS)細胞などがある。

【産経新聞:2008.3.2 】



iPS細胞がノーベル賞確実と騒がれ、一気にマスコミで再生医療が注目が浴びる中でのこの報道です。それも具体的な事業化となれば一開業の私でも心が騒ぎます。
しかし、この乳歯幹細胞はES細胞ほど倫理的な問題は少ないと聞きますが、まだ具現化するには歯科界には、いくつかクリアしなければいけない課題が山積しているだけに心配もします。
素晴らしい夢あるアイデアだけに慎重に期することも大切ではないでしょうか?
by kura0412 | 2008-03-03 15:15 | 歯科 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412