結局押し切りましたー一般開業医再診料引き下げ見送り

再診料、開業医下げ見送り・勤務医は引き上げ、中医協合意

2008年度の診療報酬改定を議論している中央社会保険医療協議会(中医協)は30日の総会で、開業医の再診料引き下げを見送る一方、病院勤務医の再診料を引き上げて両者の格差を縮小することで合意した。土田武史会長(早大教授)が提案し、各委員の了承を得た。これで診療報酬改定で最大の焦点だった再診料の取り扱いが決着した。
同じ病気で2回目以降の診察にかかる再診料は開業医が710円、勤務医は570円で、開業医が140円高い。中医協は当初開業医の再診料を下げる方針だったが、開業医が主体の日本医師会の強い反対を受けて断念。勤務医の再診料を上げることで両者の差を縮める方針に転換した。勤務医の上げ幅などは2月中旬までにつめる。
厚生労働省は総会に勤務医・産科・小児科医の待遇を改善して不足を解消する対策として、1500億円の報酬増を図ることを正式に提示した。この財源を開業医の再診料下げで捻出(ねんしゅつ)することができなくなったため、再診の際に上乗せする外来管理加算の引き下げなどで確保する方針。
【NIKKEI NET】


結局押し切りました。
歯科ならば当然、交渉の途中で再診料引き下げを飲んでいたかもしれません。
医科はしたたかです。
Commented by 累卵 at 2008-01-30 16:15 x
残念ながら、後期高齢者医療についても、再診料の引き下げは行われず、初診内の引き上げも行われません。しかし、後期高齢者医療の外来管理加算は、診療所の57点が病院(200床未満)と同じ47点に引き下げられます。
なお、初再診料については、次回改定時に基本的に見直すとされました。
厚労省は、日医の面子を立て、名を捨てて実を取るという戦略でしょう。

下記は、私が中医協へ送付した「平成20年度診療報酬改定に関する意見」の一部です。

現在、200床未満の病院、診療所では、再診料にプラスして外来管理加算が算定されます。しかし、再診料には診察、投薬、注射など一定の費用が含まれているのに、それ以外の処置などが何もなかった場合に、診療所では57点も加算されるのは、無形の技術に対する評価としては高すぎると思います。<中略>
 患者への懇切丁寧な説明や計画的な医学管理等を評価している外来管理加算とのことであれば、最低でも5分以上の時間は必要と思います。<中略>
なお、5分以上の説明の担保として、患者の署名を要件とするべきと考えます。<後略>
Commented by 累卵 at 2008-01-31 01:04 x
30日の毎日新聞HPに掲載されました。
<診療報酬>「名を捨て実」と厚労省 格差是正効果に疑問も
08年度診療報酬改定の焦点となっていた開業医と勤務医の格差是正策は30日、開業医の再診料減額を見送る代わりに、「外来管理加算」を縮小する案などで決着した。厚生労働省は「名を捨て実を取った」と言う。しかし、一般に「勤務医より裕福」とされる開業医から勤務医への所得移転がどこまで実現するのかは、疑問が残る。
<中略>
 日医は「何でも反対」でなく、身を切らせて骨を断つ作戦に出て成功した。医師の技術料の増額改定分(1000億円強)を、早くから「全額勤務医対策に回してもよい」と提案。軽度の治療に対する報酬廃止案も受け入れた。その代わり再診料については「基本給にあたる」(幹部)として、与党も味方につけて譲らない構えを崩さなかった。
 厚労省によると、今回の代替案でも、再診料引き下げによって開業医(約9万カ所)から賄う想定だった四百数十億円の財源を確保できるという。しかし外来管理加算適用を「5分以上相談に乗った場合」に限るなどという案には抜け道も多い。再診料の減額と同じ効果が出るか、疑わしい案と言えそうだ。
by kura0412 | 2008-01-30 15:16 | 歯科 | Comments(2)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412