それだけの発言をするのならば、せめて発言の場を与えてほしい

中医協での歯科に対しての論議の中で、委員から
「補綴物維持と聞いても難しくて意味が分からない。患者の視点を重視するなら、まずここから始めるべきだ」
「産業界では安全管理のコストは企業努力の問題。点数を付けないと安全管理をしないというのでは困る」
という発言があり、意見がまとまらなかったとの報道をみました。

正直、目を疑うような発言です。

今までは、中医協委員でありながら、意味が分からないまま審議に参加し、点数配分を承認していたのでしょうか?
コスト削減するにも程があることを理解しての発言でしょうか?

何歩か譲って、もし、もっとl詳しく説明せよといならば、歯科の知識の浅い委員にも理解が得られるほどの、歯科に関しての中医協で議論する時間を与えてくれるのでしょか?

われわれ歯科界に属する者は、この決定によって日本の歯科医療を掌り、そして、家族も養って生きています。
by kura0412 | 2007-12-10 13:37 | 歯科 | Comments(2)
Commented by くま at 2007-12-10 15:50 x
このあいだこの話をきいてむかむかしましたが、、基本的に米国かぶれの産業界出の人やそれに感化されている人は、医療は産業と思ってますからこんな事平気で言うんでしょうね。日本の医療は産業じゃないでしょ。社会保障でしょ、と胸を張ってケンカできる人はいないんですか、先生(笑)。
Commented by no name at 2007-12-11 00:32 x
アリャッ!くまさんも出現!
発言者が彼であることからすると、上手に説明しないと、前改定の時の、P処と同様の道を辿ることも予想されます(もう狙われているわけで、点数下げに傾きかけているように思います)。

それとは別に、診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会での新規技術の評価で、2次評価へ進んだものの中に「インプラント義歯」があります。これは既に昭和61年から(高度)先進医療、その後は評価療養に入っている項目ですので、先進医療専門家会議での審議となるのでしょうが、今回の改定に向けて学会からの要望にこれを入れるべきであったのか疑問に思います。財源的に無理としても、施設基準、専門医との兼ね合いで、インプラント治療に規制をかけることが可能になるわけですから。


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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