辻事務次官も更迭、更に重要になる次期厚労大臣の人選

社保庁長官を更迭 後任に坂野氏 厚労次官も 年金問題
2007年08月24日23時32分

政府は24日、年金記録のずさんな管理問題の責任が問われていた社会保険庁の村瀬清司長官(60)を退任させ、後任に総務省出身の坂野泰治・日本放送協会監事(60)を充てる人事を決めた。厚生労働省の辻哲夫事務次官(60)も退任し、後任には旧厚生省出身で、前内閣府事務次官の江利川毅・日興フィナンシャル・インテリジェンス理事長(60)を起用する。年金記録問題に伴う事実上の更迭といえる。同日開いた首相官邸の人事検討会議で了承した。31日付。

安倍首相は24日夜、訪問先のクアラルンプールで記者団に「一刻も早く、新しい体制で国民の不信を払拭(ふっ・しょく)して前進していかなければならないという観点から、けじめとして現在の内閣において人事を行った」とした。
柳沢厚労相は今回の人事の発表会見で、「年金記録問題では国民に不安や心配をおかけしたことを反省し、単純に内部昇格するのではなく、新しい目で課題に取り組むのが適当と考えた」と述べた。同省の幹部人事は例年7月ごろ行われるが、年金記録問題による混乱を受け、人事は凍結されていた。
ある府省の事務次官経験者が他省の次官に、総務省出身者が社会保険庁のトップに就くという人事は、「霞が関の論理」では異例だ。内閣改造や臨時国会を控え、刷新色を出そうとしたとみられる。
政府関係者は今回の起用について「役人としてのキャリアを終えた人に、もう一度、厳しい役割を果たしてほしいと頼んだわけだから、調整は難航した」と明かす。
社保庁長官の後任選びで柳沢氏は民間からの起用も模索した。だが、年金問題の逆風下で適任者が見つからず、日本放送協会監事として現業部門も経験した坂野氏を最終的に選んだ。
坂野氏は総務省行政管理局長などを経て、道路公団民営化推進委員会の事務局長として行政改革を進めた。社保庁は10年1月に解体され、日本年金機構が発足するが、組織再編の陣頭指揮をとることになる。
現在の村瀬長官は、年金記録ののぞき見などの不祥事を受け、04年に損保ジャパン副社長から民間出身として初めて就任。だが、相次ぐ不祥事の対応に追われ、社保庁の立て直しは果たせなかった。
事務次官の後任についても、旧厚生省出身とはいえ、民間企業に再就職していた江利川氏を起用する。柳沢氏は「内閣府事務次官を経験した力のある方で、外の見方も十分に身につけている」と述べた。
民間などに籍を置いていたとはいえ、官僚出身者という「霞が関の身内」の顔ももつ坂野、江利川氏は、まずは臨時国会で、民主党など勢いづく野党からの攻勢と向き合うことになる。

【asahi com】



社保庁長官と共に辻厚労事務次官まで更迭です。
厚生関係の実質のトップの審議官と次官の任期が3年を超えたというのが表面的な理由ですが、次官の就任は丁度1年でしかありません。
そして後任には、出身は厚労省でも他の省庁の事務次官経験した官僚の籍を離れていた江利川氏が就任となりました。

今回の人事、また、物議を呼んだ防衛省の次官人事、いずれも官邸サイド主導を印象つけ、従来の官僚人事の慣習を打破しよという目的がはっきり読み取れます。
そして、それと共に内部昇格の形をとらず、現行の厚労省の仕事ぶりに対して官邸サイドがNOを叩きつけた形となりました。

歯科界としては、日歯役員も公言しているように、ようやく辻次官を先頭に厚労省とは信頼関係を築きあげてきた矢先だけに、今後の厚労省の歯科界に対する対応に注目が集まります。
これで内閣改造での厚労大臣の人選が更に重要になってきました。
by kura0412 | 2007-08-25 11:10 | 歯科 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412