オンライン請求の期限は努力目標ではなく義務である!?

規制改革会議の第一次答申原案が明らかになったとの報道がありました。
そして同会議は、質の高い医療を提供する為、医療のIT化を重要課題に据え、とりわけレセプトの完全オンライン請求の必要性を強調しているとのこです。
その答申の中では、08年度から順次義務化、11年度以降、原則すべての医療機関・薬局にオンライン請求の義務を課している厚労省令を、
オンライン請求の期限は努力目標ではなく義務である。
義務化において現行以上の例外規定を設けない。
義務化の期限以降、オンライン以外の請求に対して診療報酬は支払われない。
の3点を周知徹底することを提案しています。

そして、それと共に、インセンティブとして支払い期間の短縮、診療報酬に加算付けることにより、オンライン請求を促進することも提案しています。

現場の厳しさ分かってない卓上の議論であることをいうまでもありませんが、当然のことながら、そんなことおかまえなしに中央突破してくるはずです。
この議論、歯科ももう少しペースを速めて対応の準備を進めなければならないようです。
by kura0412 | 2007-05-23 09:02 | 歯科 | Comments(2)
Commented by 累卵 at 2007-05-23 23:15 x
保険解釈の所謂ローカルルールやグレーゾーンが多くの都道府県歯社保担当者等の活躍の場と地位の基であり、彼らはレセコンソフトの統一に反対し、一部はレセコン業者との癒着による旨みを享受しているのが実情です。
ですから、彼らはレセオンライン化に反対しています。
もし、レセコンソフトが無償でダウンロードできるようになれば、歯科医師は年間数十万円のリース料が節約でき、レセコン業者は百億円以上の収入を失うことになるのですが、十年以上前から日歯は動こうとしません。

①オンライン請求の期限は努力目標ではなく義務である。②義務化において現行以上の例外規定を設けない。③義務化の期限以降、オンライン以外の請求に対して診療報酬は支払われない。
━以上の3点を周知徹底することを政府の規制改革会議が提案し、例外なく2011年からの完全実施を求めていることを日歯会員に伝えることもありません。

Commented by 累卵 at 2007-05-23 23:17 x
今回の事件により、例外や延期などが認められる道理がないことは自明の事実です。対応の準備を早めるだけでは信頼の回復には繋がりません。一刻も早く日歯自ら、保険ルールの全国統一とオンライン請求を積極的に進めることを公言し、歯科界の信頼回復を図るべきです。さもないと、来年度の診療報酬改定が昨年度以上に厳しいものとなるでしょう。
また、日歯が同窓会組織に支配されているのは事実であり、その要因である現在の指導医療官と審査委員の推薦のあり方を改める必要があると思います。少なくとも、三者構成の審査委員の内、学識経験者代表と保険者代表等は診療報酬を請求している歯科医師は排除すべきと考えます。自ら辞退する賢明な審査委員が現れることを期待します。


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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