これもEBM不足となるのでしょうか?

最近、その充実度が高く評価の上がってる日本歯科医師会雑誌ですが、特に今月号はなかなかの内容です。
柳沢厚労大臣との座談会も興味ありましたし、石井拓男先生の論文もいろいろな示唆を含んでいます。
しかし、その中で一番は、永田和裕先生の「顎関節症のニューコンセプト」という論文でした。
その顎関節症に対する新しい治療法の考え方、有効性を示したこともさることながら、最後にこう記してありました。
「最後に、本文に記載した治療法の多くが、残念ながら現在の医療保険であ給付の対象とならないことを取り上げたい。(中略)本外来では通院のバス代より治療費の方が安かったと喜ばれることもあるが、治療の質と術者のモチベーションを保つために、MIが”Minimal Income"を意味しないように、患者さんと医療者側双方において適切な診療報酬が検討されることを希望する。」
保険給付されるのが当然のような気がしますが、もしこれを保険外療養費として評価するなら選定療養でしょうか、評価療養でしょうか?それともEBMが不足しているから申請却下されるのでしょうか?
学術団体である、日本歯科医師会のオフシャルな雑誌の掲載でもEBMとならないとなると、どうするんでしょうか?
Commented by 累卵 at 2007-01-17 16:36 x
 先進とは言えない治療法と泥縄式のEBMでは如何なものでしょう。
 日歯雑誌では公的な場では通用しないのではないでしょうか。
 レフリー(査読制度)のある雑誌に掲載された文献を提出すべきです。できましたら、レフリーのある外国の雑誌に掲載していただきたいです。
 
ところで、昨日に日本経団連が発表した「成長と財政健全化の両立に向けて」の中に「経済の身の丈にあった社会保障制度の実現」があります。
「医療・介護を通じた効率化を進めるため、 ICTを徹底活用することにより、業務コストを削減するとともに、効果的な予防・無駄のチェックを図るべきである。その上で、公的医療制度については、保険免責制の導入、診療報酬の包括払い化の一層の推進、高額療養費制度の見直し、高齢者の自己負担の適正化など、かねてより指摘されてきた対策を総合的に実行に移すことで、保険給付の伸びを抑制する必要がある。」
 医療制度改革の大きな流れを見据えた日歯のビジョンに期待します。
by kura0412 | 2007-01-17 12:55 | 歯科 | Comments(1)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412