臨床現場と研究分野の関係の再構築

日頃読むのが、政治の世界や医政に関連する文献、雑誌、新聞が主な私は、業界誌を医政に関連を読む為にページをめくって偶然目に留まった論文、あるいはメーカーから出されている雑誌程度で、いわゆる専門誌は最近たいして見ていません。というよりも、日本歯科医師会雑誌を読んでいれば、大体現在の日本の歯科医療の先端はうる覚えながら理解できると考えています。
そんな中、昔なら、ちょくちょく業界誌にも論文に掲載されて、内容は別にしても名前ぐらいは覚え、大学名を聞けばその印象残る大学関係者の名前を、どこの大学でも一人や二人浮かんできたものです。
しかし、最近はそれがありません。大学の名前を聞いても、出てくるのは退職されたような先生方ばかりです。
もちろん興味の矛先が変わっていることもあるでしょうし、当時と違って遺伝子や、基礎的な分野に研究のテーマが絞られ、とても開業医レベルには難し過ぎてきているもあるのだと思います。
でも一番は、大学関係者のテーマが臨床家が求めているものとはく離していることが原因だと思います。
業界誌、メーカーは臨床家が興味を示すものしか掲載しません。また症例の紹介でも、旧来では大学の方がレベルが高かったものが、分野によっては開業医の方がはるかに写真栄えして綺麗な症例も多いのが現実です。
やはりこれは、いかに日本の歯科界が、臨調現場と研究分野がはく離して融合していない現状であることの一つの表れだと思います。既にこの点については、日歯の大久保会長、日本歯科医学会の江藤会長共に改善を唱え、修復を目指す動きがあると聞いています。
EBMが求められている今、もう一度この関係を再構築しなければ日本の歯科界の低迷は改善されません。
by kura0412 | 2006-11-06 15:59 | 歯科 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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