貧富の差なく生きる制度

臓器移植法初の逮捕者ということで、その事件が今朝の報道で賑わせてます。
この法律制定の意味は、当然臓器の売り買いの倫理的な問題だろうと思いますが、その一方、臓器そのものの絶対数が不足している現状では、それが一つの市場が生まれ、金のある人間が長生きできるという考え方も浮上し、それを阻止する側面もあるのだと思います。
金のある人間が長生きする。これはまさに今進められようとしている医療制度改正にも結びつく考えです。
そしてそこで必ず出る意見が「制度で命を奪うというような絶対しない。」
でも、その線引き、区分けは誰がするのでしょうか?医療を供給する、医療の専門家である我々に答えを求めたことがあるでしょうか?
その区分けとなる可能性の高い「いわゆる混合診療」導入の議論では、その部分を少なくても考え方の中で、我々が整理して提案しなければ、間違いなく、日本人の医療は所得の差で寿命の長さが決まることに成りかねません。
でも、そう考えれば歯科は全面排除。これも違います。
歯科は既にある一定のレベルで予防が可能になった疾患を対象にしています。そしてこれを予防することで全身的な疾患に大きく関与することも示されています。それを公的な保険でしっかり保障することが、何で国民の為にならないのでしょうか?貧富の差なく、予防が可能な疾患を一生懸命実行しようとする国民に制度が手を差し伸べて何がいけないのでしょうか?
もう一度、われわれ医療サイドに声を聞いてほしい。また、われわれもためらいなく、社会にこの事実を発するべきです。
Commented by 半身不随 at 2006-10-02 22:52 x
9月29日、安倍首相は所信表明演説で、政策の軸足を予防に移した「新健康フロンティア戦略」の推進を述べており、今後は、予防を重視する医療制度に切り換える可能性があります。
日歯は、何時予防が医療保険にビルト・インされても対応できるよう準備万端とは思いますが、国民・会員の理解を得ることのできる予防歯科診療体制作りも大切です。
今月14日、NHK・TVで「日本の、これから 医療 安心できますか?」が放映予定です。番組では、国民の健康、そして命を守る日本の医療の「これから」を徹底討論するそうです。(歯科の)予防についても討論されることを期待しております。
by kura0412 | 2006-10-02 15:17 | 歯科 | Comments(1)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412