面白いアイデアー官邸スタッフ公募制

安倍自民党新総裁は官邸主導型強化を狙い、官邸スタッフ公募制を実施しようとの今朝の報道です。
確固たる官僚制度が存在する中、首相の意向をダイレクトに政策にいかに結びつけるかが安倍新総裁としても大きなテーマだっただけに、これは面白いアイデアだと思います。そしてその特徴としてその公募を各官庁から募るという方法は、官僚の心理を逆手に使った妙案です。
官僚、行政の基本は自ら守ることです。しかしだからといって、世の中の流れを無視することもできません。だとすれば、どこか落としどころを見出そうとするのは当然の行動です。となれば、自分達のエリアを守り、そして首相の意向に沿う形の今回の提案に乗らない話はありません。
一方、安倍総裁からすれば、官僚と大きな波風立てずに、官僚のパイプを保ちつつ、自分の意向が伝わるこのスタイルはベストではなくても、ベターな方法なはずです。それも選らばれるのは課長クラス、ほぼ自分と同年齢の50歳前後のメンバーです。各省庁の看板も背負いながら意欲的に機動するかもしれません。
その中に厚労省出身メンバーが入るか否か?われわれはその点をまず注視しなければなりません。
by kura0412 | 2006-09-22 14:06 | 歯科 | Comments(7)
Commented by 城下の盟 at 2006-09-22 15:14 x
公募の対象は課長、企画官級の中堅幹部ですので、年齢は結構若いメンバーとなりそうです。募集人員は5-10人程度で書類選考や面接の上で26日に人事発令するとのことですが、対北朝鮮政策や教育改革などの担当者は必ず入りますが、厚労省からはどうでしょうか。入らないほうがいいのではないでしょうか。阿部氏は教育や外交・安保、拉致問題などが重要政策分野であり、もし、厚労省出身者が入ったとしても医系技官ではないでしょう。従来のような府省庁側等の権益を守るための連絡役にはしないとのことですから。
 安倍氏は官邸主導の政策決定を確立するために重要政策の企画、立案を担当する首相官邸スタッフを全府省庁から公募するわけですから、旧来の手法で既得権益を守ろうとする圧力団体にはより厳しい現実が待っていることでしょう。
Commented by kura0412 at 2006-09-22 15:33
この動きからも今までのやり方は通用しません。
ただその中枢に、文官でも技官でも厚生行政の臭いでも知っている人間がいるといないとでは違ってくると思います。
どちらにしても厳しいことに変わりはないのは当然ですが、
Commented by 城下の盟 at 2006-09-22 16:33 x
辻哲夫事務次官は昨日午後の定例記者会見で、安倍官房長官はかつて自民党の社会部(現厚生労働部会)会長であり、社会保障に大変精通しているので、社会保障を今後考えていく上で非常に意義深いことだと考えており、官邸で厚生労働省の職員がもし用いていただけるとすれば大変有り難いことで、公募にはやる気があり相当自信のある人が応じてくると思うと述べております。
歳出削減のうち、社会保障はこれからの行政課題で大変重要なものの一つであり、やる気と自身のある人が採用されることは、医療費(=診療報酬)に厳しい結果となりそうです。
Commented by G3 at 2006-09-24 12:28 x
ご無沙汰です。
どうもこのやり方だと、省庁から送り込まれるキャリアばかりだったら過去と変わらない。 スパイかもしれないし。
公募と言うなら民間からも含まれる一般公募であって欲しいですね。
Commented by 累卵 at 2006-09-24 15:30 x
 「霞が関にスパイを送り込まれちゃおしまいだ。役所のひも付きの推薦は押し返せ」。22日、安倍氏周辺は各省庁が「役所代表」と位置付けるエースを送り込もうとしたことに強い不快感を示した。と今朝の報道です。
 阿部氏の狙いは、総理大臣官邸の機能強化です。
 そのため、組閣で派閥単位の推薦名簿を受け付けないのと同様に、公募制でも「役所の推薦は受けない」と指示し、希望者全員をそのまま伝えるよう求め、省庁の利害に左右されない優秀な人材を官邸に集めることを重視し、入省年次などにとらわれずにやる気のある優秀な人材を官邸に求めた結果、応募者はすでに70人を超え、最終的に100人を上回る可能性もあるとのことです。
また、官民交流を活発にする狙いもあり、政治任用では民間人も積極検討することに、霞が関には竹中総務相のように役所と張り合えるだけの知見を備えた民間人の出現を恐れる空気が漂うとの報道もあります。
 このように、官邸主導の体制構築により歳出削減など難しい課題への霞が関や族議員の抵抗を封じて、米国のホワイトハウスのように迅速な政策決定を進めるのが狙いとの報道です。
 歯科界の命運、参院選挙に託すだけでは・・・・・
Commented by 本末転倒 at 2006-09-24 23:13 x
政治の経験もなく、医療経済学の研鑽を積んだこともない参議院議員が、医療制度問題であっても、竹中氏のように霞ヶ関と張り合えるだけの知見を備えた民間人に勝てるはずがありません。
竹中氏を4年前に大臣として迎えた金融庁幹部は、彼が問題の本質と解決策を紙一枚に要約し、小泉総理に簡潔に説明し理解を得たことに口々に嘆賞したそうです。竹中氏には、有力視されているシンクタンク入りから「官邸直結のアドバイザー」「次期日銀総裁」説まであります。
「湘南宣言」は紙半枚程度に要約されていますが、残念ながら問題の本質も具体的な解決策も示されておりません。5月の記者会見で、「湘南宣言」を詳しく解説をしてほしいとの質問に、大久保会長は「健康保険法等改正案により保険外併用療養費が創設される。今から前向きに検討し平成18年度末にはある程度の結論を出したい」と回答しており、「湘南宣言」は宣言であり、これから努力するとのことでしょう。
「宣言」とは、「個人や団体が、その意見や方針を外部に対して広く表明すること」とあります。外部に対して広く表明することですから、会員に対して詳細な説明やコミットメントもないのでしょう。
Commented by kura0412 at 2006-09-25 15:21
「湘南宣言」に関しては歯科界の中でも賛否両論があるようです。
賛成だろうが、反対だろうが、その議論は大切です。
ただ、これを軸に歯科界の議論を展開するには少し無理があるようなイメージを私はもっています。


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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