いよいよ議論が始まる

先日の中医協で医療制度改正を受けて、保険診療と保険外診療併用についての診療報酬基本問題小委員会で整理された後、総会で諮問答申されることが決まり、いよいよいわゆる混合診療に対して、歯科界としても一定のルールを定め、それに載っての作業が開始されることになりそうです。
混合診療に関しては既に、日歯等では湘南宣言で従来よりも一歩踏み出した姿勢を示しています。
このブログで何度も言っているように、この取り扱いがこれからの日本の歯科界の命運がかかっているといっても過言ではありません。しかし準備する時間が限られています。またいろいろな意味で高度な対応も必要です。臨床現場にいる人間も、日歯がどうしてくれるのか?という受動的な姿勢ではなく、どうするのか!その能動的な姿勢をもつことがこの議論を円滑に進める為にはまず大切です。
Commented by 努落下 at 2006-07-03 16:36 x
「群盲像をなでる」(目を閉じてものに触れ、触れた部分だけでその全体を知ることは出来ない)との教えがあります。
今までの歯科界は、全体を診て総合的な判断を下すための情報・知識等が殆ど歯科医師等に伝達されないため、日歯でさえ公の場では通用しない枝葉末節の議論が行われておりました。
歯科界の命運がかかっている混合診療に関する議論は、医療の全体像や規制が生み出す非効率等を論じる必要があります。
以下に中医協公益委員(医療経済学者)のお考えの一部を紹介します。

Commented by 努落下 at 2006-07-03 16:37 x
・公的医療保険の存在意義の一つが所得の低い人や病気がちの人でも安心して受療できるようにするためであることを再確認し、そして、混合診療禁止がもたらす非効率性の解決方法として「医療システムの行動原理を市場原理にシフト」させる。即ち、医療供給サイドには医療の質をめぐっての競争をもたらし,患者には合理的な選択が可能になるような環境整備を促すことにより,医療の質を向上させる。
・混合診療解禁の大きな理由として診療報酬が合理的に設計されていないという,いわば「公定価格の失敗」があり、これを市場原理によって補完しようというのが混合診療解禁論であるが、診療報酬の設計を改善することによって「公定価格の失敗」の改善を優先すべきだという考えもある。
・あくまでも,①患者が正しく評価・選択できる領域,②アメニティなど原則として医療の本体部分ではない領域,③医療の本体部分であっても,代替可能な保健医療が存在する領域,④予防に関連する領域,などに領域を絞って特定療養費の対象として対応するのが望ましい在り方だと考える.
Commented by 名無し at 2006-07-03 18:49 x
Kura先生、努落下先生、この混合診療の問題、中医協の診療報酬基本問題小委員会で、先ずは話し合われるとすると、歯科からは、学会の
K先生が委員として出席されるでしょう?それに対する日歯の対応は、間接話法になる?日歯の委員は、これには参加できないのでしょうか?
どのみち、今度の医療改革関連法案通過で、10月から歯科の中医協の代表は1名に減らされるでしょうけど・・・・・
Commented by 努落下 at 2006-07-03 21:28 x
「保険診療と保険外診療との併用について、将来的な保険導入のための評価を行うかどうかの観点から再構成すること(平成18年10月からの実施)」が明記された健康保険法等の一部を改正する法律の公布を受けて、中医協では、評価療養及び選定療養の具体的な類型の指定等について直ちに検討に入るとのことです。
 現在、日歯が検討していると伝えられているのは、「今後、保険導入すべき項目とその理由」「保険外併用療養費の検討」「昭和51年・歯科医療管理官通知で掲げられている行為について」等です。
「治療効果について実効性が示されている治療法は可能な限り保険適用し、より多くの国民に提供するという基本姿勢が必要であり、診療報酬改定のマイナス部分を補うために混合診療の導入・拡大を主張しても、歯科医療に対する国民の支持は得られない」との意見もあると聞きます。
「危機的状況では、リーダーが克服策を決めなければならない。危機から脱却するには、何を犠牲にするのか、何に焦点をあてるのか、選択肢が重要であり、これはボトムアップではできない。」と言います。
日歯のリーダーシップとスピードに期待します。
「巧遅は拙速に如かず」(孫子) 
Commented by kura0412 at 2006-07-04 12:41
中医協の小委員会の委員交代は慣習かどうかまでは分かりませんが、K先生の任期中はないようです。
その為には前執行部ではバックアップチームを作っていましたし、大久保執行部では緊急対策チームがその役をしていると思います。
1名減はK先生任期切れるまでは大丈夫のようです。(未確認情報ですが)
委員のメンバーもさることながら、それを支える歯科界の議論、理論構築を早く進めることが先決だと思います。

Commented by G3 at 2006-07-04 14:03 x
オリックス宮内氏が関係者でありながら規制緩和を推進する政府聴聞委員会の委員や委員長を務め、村上ファンドを生み出し福井日銀総裁にインサイダー取引をやらせたのは間違いないでしょう。 そのオリックス宮内氏が次に狙っているのは何十兆規模の医療保険なんでしょうか。
混合診療解禁も宮内氏にとっては折込済み、自分が進めて自分が儲ける為の流れでしかないと。
こうなると歯科医療業界は利益を全てオリックスなどのサラ金や闇金と変わらない輩に吸い上げられて、生きる屍になるんでしょうか。 将来、やっぱり公的保険が良かったなあと国民も医療業界も振り返る時が来るかなあ。
by kura0412 | 2006-07-03 15:27 | 歯科 | Comments(6)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412