通達を無視

土曜のの日経経済面で、
第2のビールの増税分を値上げしてない実体を是正す為出された
「税率の見直しは原則、販売価格を通じた適正に転嫁されるべきだ」
という国税庁の通達に対して、それを無視し、小売りでは値上げを避ける動きが目立っているとの記事がありました。
そして税収狙いの通達なぞは市場の前では無力だ。
と結んであります。

小泉内閣が謳う市場原理主義というのはこうゆう結果を導きます。
恐らく、国会でこの点を小泉首相に質問すれば、この流れを肯定し、自画自賛すると思います。
しかし、医療の世界でも、今回の改定で、臨床の現場の先生方の頭を悩している通達を無視すればどうなるか?

市場原理主義が絶対といことはありません。
また通達の意味というのはこの程度なのでしょうか?
by kura0412 | 2006-05-22 14:02 | 歯科 | Comments(5)
Commented by G3 at 2006-05-24 00:03 x
通達と言う事ですが、過去に歯科医師会は大臣告示を無視させる運動をした事実があります。
その時、実現に尽力された厚生省役人や中医協の委員に自民党某派閥をも動かして強い圧力をかけ、しかも、役人には国会や委員会で大臣告示を反古にする発言をさせています。

このことが、今に繋がる厚生省と歯科医師会の対立の大元だと思います。

今になって通達の効力や意味を問うのであれば、大臣告示の法的拘束力も認めなければ整合性が取れないと思いますが。
Commented by kura0412 at 2006-05-24 12:20
市場経済原理主義を貫けば、通達の効力や意味を問うのではなく、出ても意味なくなるような実際が他の分野では既に出ているということです。
もしそうなったら医療はどうなるのか?

少し私のコメントが言葉足らずだったのかもしれません。すみません。
Commented by 千葉県 池田 at 2006-05-24 23:10 x
社保庁の年金問題で民間からの村瀬局長が国会で質問されていましたね。徴収率グランプリなるものをやっていたとか・・民間の悪い市場結果主義を持ち込んで、官のファジーな責任逃れから官民の悪いところが合体したようなことになりましたね。
人の命に関する聖域である医療にこんな民をいれていいのですか?株式病院やチェーン店化した歯科医院が、国民が望む医療機関になると思いますか?すべて必要な無駄さえもそぎ落とされた町医者はもうやってられないですよね。来週、膨大な量のレセプトが返還されてくるんですね。
Commented by at 2006-05-24 23:19 x
「大阪府内の社会保険事務所が不正に保険料の免除手続きなどをしていた問題で、昨年11月に社会保険事務所から協力を要請された府内の自治体が、法的根拠がないことを理由に「疑義」を表明し、協力を断っていたことが23日わかった。要請の約2週間前には、民間から登用された村瀬清司・社保庁長官が全国に納付率の2ポイントアップを文書で指示。長官のこの指示がプレッシャーになったとの声が現場から出ている。」

民間から登用された村瀬社保庁長官、民間の論理で年金の納付率アップを指示したが、地方のお役人はこれを曲解し、納付免除の率を上げると言う方法を思いついた。結果、現場からはNoの答えを突きつけられたと言う次第。

オイラたちの今回の改定に通じる所がありますネ?

 http://www.asahi.com/national/update/0524/OSK200605230075.html
Commented by 千葉県 池田 at 2006-05-25 10:02 x
たしかにそんな気がしてきました。技官という職業がオンライン後に残るのならば、卒業後すぐに厚労省に入所した技官の現場研修ということも提言されていくのでしょうか?

支払基金を提供して改革の流れを抑えたかった厚労省だとおもいますが、抱えて大事にしたかった年金までに問題が提起されたので、対応に苦慮しているのかな?お役所仕事だから想像はつきますね。民の営利主義が官にプラスされるとどうなるかの典型ですね。病院でこんなやりとりされたら患者はたまったものじゃないですね。「高点数手術グランプリ」などと競われたらどうするの?ひとりひとりを大事にする町医者の良さはなくなってしまいます。私なら「患者さま」などと呼ばれる病院には気持ち悪くていきたくないなあ。開けっぴろげで付き合ってくれる人間味のある医者がいいよ。

明日からのレセプトの大量返還があれば、そこではじめて気が付く全国の開業医から多くの声が上がると思います。あと、千葉県歯科医師会の日歯役員就任披露パーティーの不参加には敬意を表します。


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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