新聞クイント0120号・萬人一語

▼歯科界全体が昨年の事件による失地回復に奮闘しているなか、まさかの衆議院解散と自民党の歴史的大勝をみた。小泉内閣はますます勢いに乗り、かねてから唱えてきた財政一辺倒の医療構造改革を一直線に進めている。
▼先般発表された厚労省の医療制度構造改革試案は、経済財政諮問会議などからは不十分と指摘されるが、医療供給側の観点から見れば、かなり厳しい提案が随所にみられる。
▼そのなかでわずかに明るい光を点すのが、都道府県医療費適正化計画案が糖尿病などの生活習慣病予防対策の推進を謳う点である。しかし残念ながら、こうした対策に歯科が十分に入り込めていないのが現状だ。近年、歯科と全身との関わりがクローズアップされているところであり、この時流をとらえる余地はまだ十分に残されているはずだ。
▼そして、そこに行き着くためには、まずわれわれ歯科医療の専門家が国民の健康に寄与するための大きな構想を持ち、実践することである。国民の歯科に対する興味を高め、歯科医療がまさに国民のためにあることを理解させることだ。ただ、歯科界に残された体力はあとわずかである。急がねばならない。
(鞍立常行)
by kura0412 | 2005-12-13 18:26 | 歯科 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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