混合診療へ決断は?

昨日、日歯の役員の方々に、現在の日歯の混合診療についての考え方について聞いてみました。
日歯が国民皆保険制度崩壊につながるとして、日医と共同歩調で混合診療導入に反対していたことは知っています。しかし、その後のいろいろな情勢の変化を考える時、また自由診療が存在している歯科において、この混合診療をいかに取り扱うかは、今後の歯科界に及ぼす影響は計り知れないものがあることは、殆どの先生方の共通した認識です。
この混合診療の新たに導入する具体的な論議は、20年度改定で本格されそうだとの話です。しかし、現行の特定療養費制度に導入されている金属総義歯などを、保険導入検討医療か、患者選択同意医療に振り分けるかの選択はこの改定での作業です。もはや歯科界全体で議論する時間はありませんから、その基本的な考えを、現時点で日歯としての決断は必要なはずです。
どちらを選択するにせよ、大きな波紋が生まれることは必至で、その決断を避けたいという気持ちは分かります。でも、この選択を避けることは、これからの日本の歯科界の展望をなくすことと等しいことにもなります。
日歯がどのような議論を経て結論をだすのか注目したいと思います。
by kura0412 | 2005-12-08 16:12 | 歯科

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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