20年後の世界を語れるか?

現在議論沸騰している医療制度改革では二つの視点で議論されています。一つは来年度の改定の議論、そして、もう一つがこのまま推移すれば20年後には医療費は現在の倍になる予測の中でどう取り扱うかということです。そして前段は、後段の予測を盾に、次期改定はマイナス改定が必要という論理を展開しているわけです。
しかし、ここで少し冷静に考えてみるとおかしなことに気づきます。
果たして日本の社会の中で、20年後の社会を数字で語るということはあるでしょうか?
それも、相手が人間の命にかかわる問題です。
もし、これを語るのなら、20年後の日本の社会の全体像を描き、その中で政府の予算の規模をしっかりと明記して、その中で語るべきものです。そして、その数字も過去の予測統計が殆ど当たったことのない厚労省のデーターでの試算を元に語っているわけです。
数字だけで医療制度改正の議論すること事態私は疑問をもっていますが、20年後を前提に議論することの是非ことをまず考えなければいけないのではないでしょうか?語っても5年が限度です。医療制度改正の議論、われわれは何年続けているでしょうか?
Commented by 努落下  at 2005-10-28 13:57 x
すでに起こった未来を明らかにし、 備えることは可能

P.F.ドラッカーは「政治、社会、経済、企業のいずれにせよ、およそ人間に関わることについては、未来を予想してもあまり意味がない。だが、すでに起こり、後戻りのないことであって、10年後、20年後に影響をもたらすことについて知ることには重大な意味がある。しかもそのようなすでに起こった未来を明らかにし備えることは可能である」と語っております。
ドラッカーは、大戦争の再発、疫病の大流行、大隕石との衝突などの大事変がない限り、これからの世界を左右する支配的な要因は、経済でもなければ技術でもなく、それは人口構造の変化であるとしております。
今問題の年金、医療なども人口構造の変化によるものであり、この人口構造の変化は「すでに起こり、後戻りのないこと」であり、10年後、20年後に影響をもたらすようなすでに起こった未来を明らかにし備えることは可能であり、重要なことではないでしょうか。
歯科界のいわゆる需給問題なども同様に日歯の努力に期待します。残された時間はそう多くはありません。
Commented by kura0412 at 2005-10-29 08:39
ご指摘の通りだと思います。そして、そこに必要なのは社会の動向を予測した歯科界の展望ではないでしょうか?その軸がなかったがゆえの現在の惨状があります。
Commented by 努落下  at 2005-10-29 14:53 x
歯科先進国の情勢を的確に分析し、我が国の社会動向を予測した「歯科医療・保健」の構築が大切だと思います。
熊谷 崇先生が日本歯科評論に連載中の「歯科医師生涯研修 考」は示唆に富んでおり、大いに参考になります。
Commented by kura0412 at 2005-10-31 09:30
その観点から他の国の調査を開始し、3月までに日本の歯科医療の展望を示すことになりました。
K先生のお考え、実践は素晴らしいのですが、厳密にみるとあれは保険でOKは?です。私と同じ意見はかなりあります。求めるのは、あの形を公的に導入することだと考えています。
by kura0412 | 2005-10-28 11:35 | 歯科 | Comments(4)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412