歯科の改定率は0.47%+α?

診療報酬改定、0.55%上げへ 医師の技術料部分

政府は13日、2020年度予算編成で焦点の診療報酬改定で、医師らの技術料にあてる部分を働き方改革に使う財源も含めて0.55%増やすことで最終調整に入った。このうち0.47%分は医療機関や調剤薬局の収益に回る。残る0.08%分は勤務医の働き方改革が必要な病院に充てられる方向だ。薬剤費の抑制で全体ではマイナス改定となり、国民負担は軽くなる。
13日に安倍晋三首相と麻生太郎財務相、加藤勝信厚労相らが協議し、最終調整に入った。0.55%は18年度の前回改定(0.55%)と同水準となる。

診療報酬は医療従事者の技術料や人件費にあたる部分と、薬剤料などにあたる部分に分かれている。技術料部分を巡っては、日本医師会の横倉義武会長が医療従事者の賃金を上げるために前回並みの水準を求めており、財務省も一定の配慮をした。
もっとも、このうち0.08%分は病院勤務医の働き方改革に活用するため、配分先は病院に限られる見通しだ。大病院の勤務医は長時間労働が深刻で、医療職の採用を増やして業務を分担し、負担を軽減してもらう。
診療報酬のもう一つの要素である薬剤料部分はマイナス改定とする。技術料部分のプラス0.55%よりもマイナス幅が大きくなるため、全体ではマイナス改定になる。
診療報酬は公的医療サービスの対価として医療機関が受け取る収入にあたり、2年に1度改定している。診療報酬を1%増やすと医療界全体で4500億円ほどの増収になる。医療費の財源構成は25%程度が国費で、10%超が患者負担だ。診療報酬のプラス改定は国費の歳出増や患者の負担増を意味する。

(日経新聞)




0.08%がほぼ病院となると実質歯科は0.47%+α(医科歯科比率がそのまま残るとして)となります。また歯科は1%アップだと315億円(7%として)ですので、148億+α円となります。「前回の改定率の3倍」は根拠のある話ではなかった感じです。
by kura0412 | 2019-12-17 16:27 | コラム | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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