日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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タイ・マレーシアでオーラルヘルスセミナー開催

オーラルヘルスケアセミナー2018を開催します~初めてとなる官民の取組をタイ・マレーシアで実施~

本件の概要
経済産業省は、タイ及びマレーシアにおいて、オーラルヘルスケアセミナーを開催します。本イベントでは、日本の歯科専門家から、QOL(生活の質)向上のためのオーラルヘルスケアの重要性を伝えるとともに、日本製オーラルケア製品の紹介を行います。あわせて、歯科関係者や学生を対象としたセミナーも行い、日本と両国のオーラルヘルスケア分野における協力を深めてまいります。

1.背景
人口の高齢化・長寿化にあたっては、QOL(Quality of Life 生活の質)向上のためのオーラルヘルスケアの重要性が高まっています。日本においては、1989年に開始した8020運動によって、80歳で20本以上の歯を保つ人は2016年に50%を超えました。日本のオーラルケア製品は、消費者の高い関心と品質要求に鍛えられ、歯周病やむし歯の予防などの機能も優れています。こうした日本のオーラルヘルスケアの取組をアジア各国に共有することは、アジア各国のQOLを高めるとともに、日本の優れたオーラルケア技術の国際展開にも非常に有効であると考えます。

2.取組
現地保健省、歯科医療関係者、流通関係者、メディアなどを招待し、日本からは、歯科医・歯科衛生士、オーラルヘルスケア製品メーカー、厚生労働省、経済産業省が参加し、日本におけるオーラルヘルスケア意識の高さとそれを支える製品の紹介を行うセミナー・交流会を実施します。
また、現地の歯科衛生士など歯科関係者に対して、日本のオーラルヘルスケアの活動を紹介します。こうした取組を通じ、オーラルケアの必要性・日本製品の優位性について、消費者への浸透を図ります。

参考:各セミナーの概要
オーラルヘルスケアセミナー2018(タイ)
2018年 1月16日(火曜日)14時30分~17時30分 (場所:在タイ大使公邸)
開会挨拶 在タイ大使館
来賓挨拶 タイ保健省 Deputy Permanent Secretary Dr. Opart Karnkawinpong
講演 深井保健科学研究所所長・公財8020推進財団理事 深井穫博先生
「日本における8020運動と健康長寿 -エビデンスと健康政策-」 
参加企業によるプレゼンテーション・交流会

オーラルヘルスケアセミナー2018(タイ デンタルナースカレッジ)
(1)2018年1月15日(月曜日)13時30分~15時00分 (Sirindhorn College of Public Health Suphanburi)
(2)2018年1月17日(水曜日)10時30分~12時00分 (Sirindhorn College of Public Health Chombri)
開会挨拶 Sirindhorn College of Public Health ・経済産業省
講演 厚生労働省歯科保健課 岩田真紀代歯科医療専門官 「日本の歯科政策」
講演 日本歯科衛生士会会長 武井典子先生 「ヘルシーエージングのためのオーラルヘルスケア」
参加企業によるプレゼンテーション

オーラルヘルスケアセミナー2018(マレーシア)
2018年 1月18日(木曜日)14時30分~17時30分 (場所:在マレーシア大使公邸)
開会挨拶 在マレーシア大使館
共催者挨拶 Datin. Dr. Rashidah Esa, President, Malaysian Association of Dental Public Health Specialists
講演 Dr. Siti Zaleha Bt Hamzah,Specialists in Special Needs Dentistry, Unit of Special Needs Dentistry, Hospital Kajang. ‘Oral Healthcare for Malaysians towards Healthy Aging’
講演 厚生労働省歯科保健課岩田真紀代歯科医療専門官 「日本の歯科政策」
講演 深井保健科学研究所所長・公財8020推進財団理事 深井穫博先生「日本における8020運動と健康長寿 -エビデンスと健康政策-」
交流会

ヘルシーエージングのためのオーラルヘルスケア日本セミナー2018(マレーシア)
2018年 1月19日(金曜日)10時00分~12時30分 (場所: Berjaya Times Square Hotel)
主催者挨拶 Ms Fatimah Rahman, President of Malaysian Dental Therapists’ Association・経済産業省
来賓挨拶 YBhg Datuk Dr Noor Aliyah Ismail, Principal Director, Ministry of Health Malaysia
講演 厚生労働省歯科保健課岩田真紀代歯科医療専門官 「日本の歯科政策」
講演 日本歯科衛生士会会長 武井典子先生 「日本の歯科衛生士の役割・ヘルシーエージングのためのオーラルヘルスケア」

参考:本事業の体制
主催:経済産業省(技術協力活用型・新興国市場開拓事業(制度・事業環境整備))
共催:日本歯磨工業会
実施機関:一般財団法人 海外産業人材育成協会(AOTS)
参加企業(五十音順):花王㈱、㈱サンギ(タイのみ)、サンスター㈱、日本ゼトック㈱、ライオン㈱
担当
商務情報政策局商務・サービスグループ 
生物多様性・生物兵器対策室長 小出
担当者:生物化学産業課 関
電話:03-3501-1511(内線 3741~4)
03-3501-8625(直通)
03-3501-0197(FAX)
公表日
平成30年1月15日(月)

(経済産業省HP)



既に東南アジアへの取り組みが進められようとしています。この事業は8020財団が関与しているのでしょうか。
by kura0412 | 2018-01-15 17:08 | 歯科医療政策 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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