『介護にAI 最適プランを自動作成』

セントケア、介護にAI 最適プランを自動作成

介護大手のセントケア・ホールディングは介護現場で人工知能(AI)を導入する。
技術を持つ米ベンチャー企業と組み、要介護者の体調や症状に合った介護サービス計画を自動で作成できるシステムを開発。質の高い計画をこれまでの半分の時間でできるようにする。生産性を高め深刻な人手不足を緩和するとともに、要介護者に最適なプランを提案する体制を整える。

介護保険制度では、要介護者の状況にあわせケアマネジャーが介護サービス計画(ケアプラン)を作成している。症状や同居家族の状況などを調べたうえで、決められた利用限度額に収まるように訪問介護やデイサービスなどを組み合わせる。
ケアマネジャーは1人で30~40人程度を担当するのが一般的。ケアプランをつくる時間だけで月40時間と、労働時間の約2割に相当することもあるという。加えて、ケアマネジャーによってプランの質にばらつきが出てしまう課題もあった。
セントケアは米シリコンバレーのアクティビティ・レコグニションが持つAIを利用。過去に介護サービスを受けた1000人以上の体調などを約400項目にまとめるとともに、実際に作成したプランをはじめとするデータをAIに学習させる。そのうえで要介護者の優先すべきサービスを決めながら、最適なプランをつくり上げる。
ケアマネジャーの個人差が少なくなるとともに、プラン策定の時間は半減できるとしている。空いた時間で高齢者との面談を増やしてもらうなど、サービスの質向上につなげる考えだ。来年1月から首都圏を含む複数の自治体で実証研究を始め、AIがつくったプランの質を検証。数年内の事業化を目指す。
労働集約型でかつ体力が求められることもあり、介護職場は慢性的な人材不足になっている。厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、介護サービス職(パート含む)の有効求人倍率は8月時点で3.14倍。全体平均(1.22倍)を大きく上回っている。
このため、事業者はIT(情報技術)を活用し、業務の効率化などを進めている。オリックス・リビング(東京・港)は有料老人ホームにセンサーを設置し、入居者が起き上がった場合に職員に配布したタブレットに警告を送るシステムを導入。メディカル・ケア・サービス(さいたま市)は12月にも、グループホームで入居者が眠っているかを確認できるセンサーを設置する。

【日経新聞】
by kura0412 | 2016-10-08 10:08 | 介護 | Comments(0)

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