『要介護認定の更新、3年に延長』

要介護認定の更新、3年に延長 事務負担を軽減
介護保険、18年度の改革 大企業社員は負担増の公算

2018年度に実施する介護保険制度改革の議論が進んできた。厚生労働省が7日開いた社会保障審議会で、要介護認定の有効期間を現行の最長2年から同3年に延ばすことで大筋合意した。今後の焦点は現役世代や高齢者の負担増だ。年収の高い大企業社員の保険料を増やす「総報酬割」は導入の公算が大きくなっており、どこまで踏み込むかが争点となる。

今回の会議から2巡目の制度見直し議論に入った。9月から会議の開催頻度を増やし、年内に制度改革案をまとめる。厚労省は来年の通常国会に改正法案を提出して、18年度に制度が変わる。
介護保険制度は00年度に始まった。15年度の介護給付費は10兆円。団塊の世代が全て75歳以上になる25年度には約20兆円まで膨らむ見通しで、制度の効率化や負担増が避けられなくなっている。
7日の会議で決まったのは要介護を認定する際の事務負担軽減策だ。今は認定した後、2年以内に更新しなければならない。要介護や要支援の認定を受けた人は15年4月時点で608万人にのぼり、15年間で2.8倍に増えた。認定業務を担う市区町村の負担も増え、延長を検討してきた。
一部委員から「必要以上の給付が放置されないよう、適正な管理が必要だ」との注文がついたが、最長3年に延長することで大筋合意した。
介護ロボットを導入する事業所の人員・設備基準を緩和する案も示した。人手不足を緩和し、生産性を高める狙いだ。

これから調整が本格化するのが現役世代や高齢者の負担増だ。
「総報酬割」は数年かけて導入する方向。全面導入した場合、大企業の従業員らが加入する健康保険組合で保険料は月額で1人当たり平均727円(労使合計)増える。
経済界は「個人消費に悪影響」と主張するが、全面導入した場合に全国健康保険協会(協会けんぽ)に投入する1450億円の国の補助をなくす。新たな財源が生まれるとして厚労省内でも導入論が強まっている。
介護保険を利用する高齢者の負担増は一定の所得のある人が対象になりそうだ。月々の介護サービスの利用料が高くなった場合、自己負担に上限を設ける「高額介護サービス費」を医療保険と同じ水準にする案や2割自己負担する対象者の拡大を支持する声がある。
保険料の納付年齢引き下げは見送る方向だ。40歳未満の世代で介護サービスを利用する機会は少なく、理解を得られないためだ。

【日経新聞】



介護保険の改正の議論が進んでいます。しかし歯科界からその議論が声が聞こえてきません。
by kura0412 | 2016-09-08 08:59 | 介護 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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