政局にも影響かー日銀3月短観発表

景気「好循環」に黄信号 日銀3月短観

日銀が1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)はこれまで日銀が説明してきた景気の「好循環」に黄信号をともす内容だった。新興国景気の減速や円高という逆風が製造業を中心に吹き、これまで好調だった企業収益に陰りが見え始めた。今後、景況感の後退が設備投資や賃上げに波及する恐れもある。

企業経営の環境悪化を象徴するのは海外の製商品需給判断指数(DI)だ。「需要超過」と答えた割合から「供給超過」の割合を引いた値で、マイナス11と3カ月前から2ポイント悪化した。水準は2013年3月調査以来、3年ぶりの低さで海外からの引き合いが「異次元の金融緩和」前に逆戻りしたことになる。
年明けからの急速な円高も輸出企業の採算を圧迫する。大企業製造業の15年度の経常利益見通しは前年度より3.5%の減益と、3カ月前より6.6ポイント下方修正された。見通し通りなら4年ぶりの減益となる。今回初めて集計した16年度の利益見通しも1.9%の減益だった。大企業非製造業も16年度は減益を見込む。
アベノミクス下の景気回復は、円安を追い風にした企業業績の急回復が起点の役割を果たしてきた。日銀の景気判断も「所得から支出への前向きの循環メカニズムが持続している」(黒田東彦総裁)という認識が前提にある。だが海外景気の変調と円高で、起点が揺らぎつつある。3月期決算企業が経営計画をつくる時期の環境悪化とあって設備投資や賃上げに慎重になったとみられる。
設備投資計画は15年度については高い伸びを保った。大企業全産業で前年度比9.8%増と前回調査より0.9ポイント下方修正されたが、3月調査としては06年度(11.9%増)以来の高い伸びだ。企業の手元資金は潤沢な上、借入金利も下がっており、大幅な計画修正には至っていない。
16年度の設備投資計画は0.9%の減少を見込む。過去にも海外景気が減速する局面では設備投資を抑える傾向が強い。設備投資と賃上げの機運が高まらなければ景気全体も足踏みしかねず、消費増税の是非や金融政策の判断にも影響が及ぶ。

【日経新聞】




株価が下がり、円高。大手企業の賃金アップも昨年よりも低い結果で、現状のままではアベノミクスに陰りが見えてきたのかもしれません。経済が内閣支持率維持の支えてになっていただけに、この発表は経済だけでなく政局への影響にも関連してきます。
by kura0412 | 2016-04-01 17:14 | 経済 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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