再び総枠管理が浮上

医療費を経済指標に連動させる「総枠管理」が、自民党圧勝を受けて、再び議論の俎上にのってきました。
これを実施されると必ずはみ出す部分が出てきます。高齢化社会が進展している中、同じ枠の中での考えを貫こうとすれば当然です。
その結果、混合診療の拡大となって個人負担が増えると共に、医療の平等性が段々失われていく。この流れが経済界の一番の狙っているところです。
次に、医療供給側にそのはみ出す部分を吸収することを強制する。しかし、これもこれだけそれぞれの診療経営が逼迫している中、既にその許容は限度に至っています。
そして、国民に医療の質の低下を甘受してもらう。このいずれかが待っています。
今回の選挙の結果、官邸、財務省主導が更に強くなり、族議員の力の低下、医療関係団体の政治力の低下によって、医科に関しては、医療人の誇りを失いたくない思いで必至に抵抗しながらも、現実の対応として、混合診療を拡大していることになるとなると思います。
では歯科はどうなるかとなると、その展望が現時点では全く拓けてないのが現状です。
by kura0412 | 2005-09-15 11:43 | 歯科

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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