こんな形にも環境の悪化の影響が

ある大学の付属病院で、無給医局員の扱いに対しての労働争議が起きている話を聞きました。聞く限り、どちらの主張もそれぞれの常識からいけば正しい主張だと私は思います。
病院側かみれば、これだけ患者減少、就職先がなく、卒後の臨床経験の場すらなくなってきた状況の中、指導医がついて無償で臨床が出来るという考えれば当然。
また、労働側、労組の常識からみれば、その実態は別としても、歯科医師のライセンスを持つ人間が臨床を行って無給はおかしいという主張です。
そして、大学側としては温情で医局員にしているという考えの中、労働争議をするならば、辞めてもらおうとしたら、不当解雇と訴えてきました。
この争議がどちらに軍配が上がるかは難しいですが、この話を聞き、二つ私の頭に浮かんだことがあります。
一つはこれが全国的に広がれば、新卒(臨床研修後)の先生方の行き先が、また減る方向に進むだろうということ。そして、もう一つが、現在の歯科界の医療環境の悪化がこの争議に至った最大の原因であることです。
大学側にしてみれば、もし、給料をなにがしか払ってまで雇用すれば病院経営は悪化するし、また、勤める側からすれば将来収入増加予測が出来ない状況では、主張は主張することだったのだと考えます。
ちなみ、来年から実施される歯科の臨床研修医の給与は、医科は月収30万円で足りないとかいう話題になっていますが、歯科は現在、労働基準の時給最低額の六百何十円を基準に考えられているとの話を聞きました。
by kura0412 | 2005-08-31 10:57 | 歯科 | Comments(0)