医科、歯科の需給対策

医科の方も需給対策が医療政策の大きな課題の一つとなってきました。ただ、歯科は歯科医師の数が多すぎることで、医科は足りないという、同じ需給問題でも正反対の点が大きく異なるところです。
医師は数の上では足りているのも関わらず、その分布が地域的、診療科的に偏っていることと、医科の需要増強政策が効いて、当初の予測よりも需給のバランスが狂ってきたなどがその大きな原因だと考えます。
一方、歯科の需給対策は有効の手段が殆どなくなってきているというのが正直なところではないでしょうか?
その一番の効果策である定員削減も、私立が多く占める歯学部では、加速する少子化を背景に経営を重視しなければならず、大学関係者との協議もままならない状況です。
よく手っ取り早く国立大学の大幅な削減を訴える方もおられますが、本来、どんな形にせよ、歯科界に国の金が流入することを断るというのは、そのパイを自らが狭めることになるわけで、私は賛成できません。やはり、主体と成すべきは私立での定員削減であるべきです。
と、理想論をいってもどうにもならない状況までになっているは歯科の需給問題です。
そこで、私は、政府の医療供給対策として、私立歯学部を医学部に学部変更してはどうかと?考えています。
医科歯科同じようで違う二つですが、根っこは同じ、実際の学部新設の費用も新たに作るよりもはるかに安く、スムーズに出来ます。もちろん、そこに辿り着くまでには多くのハードルがあります。しかし、歯科に関してはその手立てが殆どない状況ならば、多少のハードルは苦にならないはずです。これで相反する需給問題は一気に前に進みます。
これを進めるのは、まさに政治の決断が必要です。
Commented by 努落下 at 2005-08-29 17:21 x
 平成17年7月27日に厚労省が公表した「医師の需給に関する検討会中間報告書」に「医師の偏在による特定の地域と診療科における医師不足は深刻な問題となっており、喫緊に対応すべきである。」とあります。
 医師不足(夜間、救急、小児なども含め)は「医療の質」低下の要因でもあります。安心して医療を受けることができる環境整備を「国民の声」をバックに政府に要求し、その方策として私立歯学部を医学部に変更することには大賛成です。
 某歯学部教授のお話では、「医学部への新規参入は余程の理由がない限り無理だが、例えば新潟の日本歯科大附属病院は医科を充実させてその実績もあり、政治的な力が働けば可能かも」とのことです。
 尚、「政治の決断」も必要ですが、最も大切なことは「国民の理解と支持」ではないでしょうか。今後の進展に期待いたします。
Commented by kura0412 at 2005-08-29 17:45
私もこの提案をしたのは今回が初めてですので、どれだけ理解してもらえるかは分かりませんが、歯科の巨悪の根源である需給問題が手詰まりの状況ですので、今後も考えられる提案は積極的にしていこうと思います。
by kura0412 | 2005-08-29 11:41 | 歯科 | Comments(2)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412