『フレイルは要介護一歩前、食事・運動が重要』

フレイルは要介護一歩前、食事・運動が重要- 老年医学会がプレスセミナー

日本老年医学会(大内尉義理事長)は11日、東京都内でプレスセミナーを開催した。高齢者の虚弱をとらえ直した「フレイル」について解説した。フレイルは介護状態の一歩手前だが、食事をしっかり取ったり、運動を指導することが予防につながるとした。

フレイルとは、英語の「Frailty」(虚弱、脆弱)を基にした造語で、健常な状態と要介護状態の中間的な状態を示す。同学会が昨年5月に提唱した。
フレイルは、身体的な状態だけでなく、うつや認知症など「精神・心理面」や、閉じこもりなどの「社会的側面」が衰えてしまうことも含まれる=表=。フレイルの状態が続いた場合、多くの高齢者が要介護状態に移行してしまうことから、学会では積極的に予防を訴えたい考えだ。

「超高齢化社会におけるフレイルの意義」をテーマに講演した国立長寿医療研究センター・副院長の荒井秀典氏は、フレイルの評価方法については世界的にはまだコンセンサスが得られていないとしながらも、米国のLinda Fried医師らの方法が採用されることが多いという。
これは、
▽体力減少(過去1年間に4.5キロ以上)
▽倦怠感
▽筋力低下
▽歩行スピードの低下
▽身体活動性の低下
-の5項目のうち、3つ以上であればフレイルに該当し、1つもしくは2つであれば、その前段階とするものだ。
ただ、フレイルは精神・心理面や社会的な側面も含まれることから、荒井氏は介護予防事業(地域支援事業)で使用されている基本チェックリストが、評価する上でも有用とした。
フレイルと要介護認定との関係について、荒井氏は私見としながらも、基本チェックリスト(25項目)のうち8点以上、要支援から要介護2の人までがフレイルに該当するのではないかとした(認知症で要介護1、2の場合は原則除く)。
さらに、フレイルへの対策について、基本的な栄養素をバランスよく摂取した上で、ビタミンDやたんぱく質をしっかり取ったり、適度な運動を行うほか、ポリファーマシー(polypharmacy=多剤処方)の状態ならば医師に相談するほか、感染症を予防したり、社会参加を促すことなどが大事だという。
荒井氏は、フレイルは介護状態の一歩手前であり、そのまま放置していると高い確率で要介護状態に陥るリスクを秘めているとした上で、「食事をしっかりと指導したり、有酸素運動を中心に指導をすることがフレイル予防につながる」と述べた。

【キャリアブレイン】
by kura0412 | 2015-05-12 10:20 | Comments(0)

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