健康、介護、食がキーワード

ローソン玉塚社長が「介護コンビニ」を語る

ローソン 代表取締役社長の玉塚元一氏は、経済産業省が2015年3月20日に主催した「ヘルスケア産業の最前線 2015 in 関西」の基調講演に登壇。糖質や塩分を抑えた食品や、薬局を併設する店舗など、ヘルスケアへの同社の取り組みについて語った。
同社は、減塩・低カロリーなど健康志向の食品を提供する「ミールソリューション」と、店舗での健康診断実施や医薬品の取り扱いといった「セルフメディケーションサポート」を両輪として、健康事業を推し進めている。

今春、介護ローソンが登場
健康志向の食品を数多く取りそろえ、保存料や合成着色料についても独自の基準を設けた店舗「ナチュラルローソン」は、2001年から首都圏を中心に展開し、現在は100店ほどになっている。ローソン全体の店舗数およそ1万2000に比べると規模は小さい。その分、PDCAサイクルを回しやすいため、新たな商品や取り組みの実証の場としても活用しているという。
同社は、病院内へ出店する「ホスピタルローソン」、調剤薬局を併設する「ファーマシーローソン」、OTC医薬品を扱うとともに、生鮮食品の品ぞろえを拡充した「ヘルスケアローソン」などの出店も増やしている(関連記事)。「薬がマグネットになって人を引き寄せる」(玉塚氏)といい、新たなユーザーの獲得や店舗の活性化につながっている。

さらに、2015年4月からは「介護(ケア)ローソン」の出店を始める。
介護事業者と連携し、ケアマネジャーが常駐して、介護が必要な人が自宅で適切なサービスを受けられるよう、相談に応じたり、サービスを紹介したりする。店舗には、プライバシーを守れるような相談カウンターや個室を設ける。第1号店を2015年4月3日に埼玉県にオープンし、3年間で30店舗まで拡大する計画だ。

健康商品の売り上げ、2年後に食品全体の1/4突破へ
提携農園で育てた野菜や、糖質やカロリーを抑えた食品などの「健康商品」の開発・販売拡大にも力を入れている。2014年度の健康商品の売り上げは1180億円で、食品全体の10%だったが、2015年度には2000億円、18%となる見込み。2017年度には3000億円、26%まで拡大することを目指す。
同社の健康商品の代表格は「ブランパン」シリーズ。
小麦や米のふすま(表皮)を使ったパンで、シリーズの年間販売数は3000万個。糖質を抑えた主食として人気を博しており、糖尿病患者からは「糖質制限をしている自分が、主食をコンビニで手軽に買えるのは画期的」といった声が聞かれたという。
玉塚氏は「当社は加盟店ビジネスであり、会社が売りたい商品を加盟店が売ってくれるわけではない。当然、健康商品より『からあげクン』のほうが圧倒的に売れる。だからこそ、健康商品は美味しくなければいけない。ブランパンも当初はブラン特有のニオイがしたり、パサついたりしたが、改良を重ねた今では味がかなり良くなった」と美味しさへのこだわりを語った。
健康志向のスナック菓子も、国内メーカーと協力して開発している。このシリーズの商品はそれぞれ、通常の商品よりも乳酸菌を多く取れる、塩分が少ない、カロリーが少ないといった特徴を持つ。ナチュラルローソンの名前を冠し「健康スナック」「カラダに優しいお菓子」などとして販売。2014年6月の発売から1カ月で300万個を売り上げた。ホスピタルローソンでも一部商品を販売しており、好評という。

良い野菜をストーリーを含めて売る
1人・2人世帯や共働き世帯の増加などの社会背景を受けて、開封してすぐに食べられるようにした「カット野菜」も、ローソンが力を入れている商品の1つ。同社は食品に関して「製造小売業型でいく。顧客が見えていて、かつ原材料までさかのぼって競争力ある商品を開発できる」(玉塚氏)ことを重視する。野菜については、提携農園の「ローソンファーム」を増やしており、2015年2月時点で全国22カ所となった。
また2014年秋には、秋田県湯沢市の地熱を利用したハウス栽培のトマトを、東北・関東の店舗で販売した。「非常に評判が良かった。良い野菜、良い果物を、(再生可能エネルギーを利用したといった)ストーリーも含めて販売していきたい」(玉塚氏)。
同社は、「野菜を食べよう(サラダ・カット野菜)」「おいしい低糖質(ブラン・希少糖)」「素材のおいしさを食べよう」「塩分控えめ」の4つを2015年の最優先テーマとして、今後も健康商品の開発を進めるという。

【日経デジタルヘルス】



ローソンの新たな戦略では、健康、介護、食がキーワードのようです。
by kura0412 | 2015-03-31 18:08 | 経済 | Comments(0)