日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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歯科も2次医療圏を意識して政策を

厚労省検討会、医療需要の推計はDPCデータなどを活用
地域医療構想の区域、2次医療圏を原則に

10月17日に開かれた「地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」では、地域医療構想の策定単位となる「構想区域」などについて話し合われた。
厚生労働省の「地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」(会長:学習院大学経済学部長の遠藤久夫氏)が10月17日に開かれ、各都道府県が作成する地域医療構想の策定単位となる「構想区域」などについて話し合われた。構想区域は2次医療圏を原則としつつ、2025年時点の人口規模や患者の受療動向(流出・流入率)を念頭に置き、地域の実態を踏まえて定めるようガイドラインに盛り込むことでおおむね合意した。

同日の検討会では、2次医療圏単位で構想区域を設定することに対して多くの委員から慎重な意見が出た。現行の2次医療圏では人口規模や面積、患者の受療動向などに大きな差があるからだ。しかし、地域の医療提供体制の確保を図る区域として現在定められているのは2次医療圏しかないことなどから、構想区域も2次医療圏を原則とする方針で委員の意見が一致した。
ただし、地域医療構想は2025年の医療提供体制のあり方を念頭に置いて決定するもので、現時点の体制確保を主眼とする2次医療圏と異なる部分があることから、将来の人口規模、患者の受療動向、疾病構造の変化、基幹病院までのアクセス時間などの変化――の4つの要素を考慮し、地域の実態を踏まえて構想区域を定めるようガイドラインに盛り込む。
一方で日本医師会・副会長の中川俊男氏は、構想区域と2次医療圏が一致しないと、将来の病床整備に支障が出る可能性がある点を指摘。「第7次医療計画の策定時に、構想区域に準じて2次医療圏を見直すことも念頭に置いて、今回の構想区域を設定すべきといったメッセージを盛り込んでほしい」と要望した。
このほかの議題として、地域医療構想における将来の医療需要と病床の必要量を推計する際の留意点も話し合われた。

厚労省は、医療需要などを推計するための基礎データとしてDPCデータやレセプトデータなどを活用し、患者の状態や診療実態により則した推計を行う必要があることを提示した。将来の必要病床数などについては2011年6月、社会保障・税一体改革の「医療・介護に係る長期推計」において、病院から在宅・外来などへ移行する患者数や平均在院日数の短縮などに一定の仮定を設けて推計している。それをより精緻に行うことを求める狙いがある。
こうした厚労省の提案に対して委員らはおおむね評価した。次回以降、医療需要などのより具体的な推計方法について議論する予定だ。

【日経ヘルスケア】




直接的な影響はなくても歯科でもこの2次医療圏を意識した政策を考えなければいけないようです。
by kura0412 | 2014-10-21 16:21 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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