日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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口腔・咽頭がんは白血病より罹患率は上位

がん患者、新たに88万人増加 14年予測

国立がん研究センターは10日、2014年に新たにがんと診断される人が88万2200人で、死亡するがん患者は36万7100人との予測を公表した。高齢化を背景に、患者数は10年に比べて約7万7千人増え、死亡者数は12年より約6千人増加する見通し。

同センターが過去の統計の傾向を基に初めて当年の予測値をまとめた。これまでの最新の統計は患者数が10年、死亡者数は12年だった。同センターは「今後は最新のデータをがん対策を考える際の参考にしてほしい」としている。来年からは毎年春に公表する。
同センターによると、予測患者数の首位は胃がんの13万700人。肺がんが12万9500人で2位となり、3位が大腸がん(12万8500人)だった。10年の統計では2位が大腸がん、3位が肺がんだった。
予測死亡者数の首位は肺がんで7万6500人。患者数の増加も含め、がん発症の危険を高める喫煙者が多い世代の高齢化が、背景にあるとみられる。
死亡者数2位の胃がん(5万300人)はここ数年横ばい傾向のため今後、3位の大腸がん(4万9500人)との差が縮まると予想される。治療が難しい膵臓(すいぞう)がんは3万1900人で4位となり、12年の統計では4位で今回5位となった肝臓がん(2万9700人)を抜いた。発症との関連が指摘される糖尿病患者の増加が要因という。

【日経新聞】



このがんセンターの発表によれば、口腔・咽頭がんは罹患率では白血病や今ワクチンが話題となる子宮がんよりも上位に位置します。なのに何故国民の目が向かないのでしょうか。
by kura0412 | 2014-07-11 11:35 | 歯科 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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