日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

『北朝鮮の拉致問題再調査で浮上する安倍首相の「サプライズ解散」説』

北朝鮮の拉致問題再調査で浮上する安倍首相の「サプライズ解散」説

集団的自衛権の行使容認をめぐる国会論議が本格化している。政府は与党協議に際して15の事例を提示したが、国会ではそれらの事例について安倍晋三首相が具体的に地域や対象について説明を加えた。
一方、北朝鮮の拉致問題について北朝鮮が全面的な再調査を約束し、それを受けて日本政府も制裁措置の一部解除を約束するという進展もあった。これをどう考えるか。

まず、集団的自衛権の具体的事例を細かく掘り下げていけば、想定している事態が明確になる一方、結果的にカウントの仕方次第で事例の数が増えていくのは自明である。集団的自衛権行使に反対する新聞はそこを突いて「集団的自衛権もう拡大」(東京新聞)とか「首相、答弁で事例増殖」(毎日新聞)、「自衛隊派遣、中東も想定」(朝日新聞、いずれも5月29日付朝刊一面)と批判した。
 これは十分に予想された展開である。なぜなら、集団的自衛権を行使するような事態は戦争に突入しているか、一歩手前の緊張状態だろう。そうであれば、敵がどういう手を打ってくるか、完全には予想できない。15どころか100も200も事例が増えたっておかしくはないのだ。

「ポジティブリスト」は公明党対策
本来なら、緊迫した事態で自衛隊が「何をしてはいけないか」を定める「ネガティブリスト」を決めるのが理想である。それは軍隊を規律付ける国際標準でもある。政府もそれは十分、分かっているが、それでは公明党が納得しない。そこで政府は集団的自衛権の議論を始めるに際して、最初に「何をするのであればOK」と言える「ポジティブリスト」を作る作業を選んだのだ。
ポジティブリスト方式でいくと決めた時点で「細部を詰めていけば、いくらでも枝分かれして事例は増殖していく」私自身がどう考えるかといえば、5月2日公開コラム(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39149)で書いたように「日米安保条約で極東(韓国、台湾、フィリピン)防衛に米軍が日本の基地を使うのを認めた時点で、集団的自衛権の行使は容認されている」という立場なので、日本海で自衛隊の艦船が米艦の防護に動こうと動くまいと本質は変わらない、と考える。

事例を枝分かれさせて、いくら細部を突いてみても、そもそも朝鮮半島有事で米軍は日本の基地から出撃するのだから、それはナンセンスな議論ではないか。反対派が「日本は絶対に戦争に巻き込まれたくない、他国の戦争に関わり合いたくない」というなら、極東有事で米軍の基地使用を認めないという話になる。それなら日本海の話ではなく、安保改定を主張すべきだ。
ペルシャ湾の機雷除去について言えば、どこかの国(たとえばイラン)が機雷を敷設すれば武力行使に当たる。その機雷を日本が除去するのも武力行使になるから「戦争に巻き込まれるじゃないか」という議論がある。それは「日本が巻き込まれた」のか。そうではなくて「日本の生命線が狙われた」という話ではないか。
そういう事態に対する必要最小限の準備として、国際社会の合意の下で、他国とともに機雷を除去する「選択肢」を持っておくのはおかしくない。これは「選択肢」であって、必ず除去するという「政策決定」ではない点にも注意が必要だ。
実際に除去するかどうかは、現実の情勢を見極めて、政府が国会の承認を得たうえで決定する段取りになる。判断が間違っていれば、政府は国民の批判を浴びて、政権が倒れる場合だってある。それが歯止めだ。私は政策判断として戦闘中に自衛隊が出動しない場合もあると思う。それは、ときの政府と国会次第である。

「解散総選挙はどうなりますか
さて前置きが長くなったが、ここからが本題だ。
これから国会や与党の議論が紛糾して長引けば、安倍政権はどうするか。私は解散総選挙に打って出る可能性もゼロではない、と思う。実際、この2カ月ほど永田町の片隅では「安倍首相はこの秋にも解散するのではないか」というひそひそ話が浮かんでは消えていた。
つい2週間前、ある野党党首と会食したときも彼はテーブルに着くなり、開口一番「長谷川さん、解散総選挙はどうなりますかね」と聞いてきた。私は少し驚いたが、私自身もひと月余り前、政権幹部とその話をしていたことを思い出した。
のは承知の上だった。だから政府は当面、事例増殖の批判は覚悟のうえで論戦に応じるだろう。
そのとき本気にしていなかったのだが、野党党首に真顔で尋ねられると、あながちホラ話とも片付けられない。解散総選挙があるとすれば、判断要素は4つあるのではないか。まず、いま野党が勝利する見通しはない。それは各種世論調査の数字をみればあきらかだ。

次に来年春に統一地方選挙を控えている。公明党はできれば地方選で「集団的自衛権で妥協した」と批判されたくない。そこで多少、見切り発車でも解釈変更の閣議決定をした後、解散総選挙に打って出て自公連立政権が勝ってしまえば「国民の信を得た」という大義名分ができる。多少なりとも、来春の地方選でのダメージを最小限に抑えられるだろう。そういう思惑だ。確信的な反対派はいずれどう説明しようと、最後まで反対するのだ。
それから、冒頭に触れた北朝鮮による日本人拉致問題である。北朝鮮が拉致被害者の全面的な再調査を受け入れたのは前進だ。政府が北朝鮮の出方を見極めつつ、制裁措置の一部を解除する方針を表明したのは、拉致被害者の帰国について前向きの感触を得たからとみていいのではないか。
そうだとすれば当然、安倍政権にとってプラスだ。拉致問題について前向きな見通しが確実なら、解散総選挙に追い風になる。

政権の正当性を問う「一票の格差」
4つ目に集団的自衛権に話を戻すと、いま安倍政権が描いている日程は、なんとか夏までに与党協議をまとめて憲法解釈変更の閣議決定をする。そのうえで自衛隊法など約15本の法律改正の作業に着手して順調にいけば、まとまったものから秋の臨時国会に法案を提出する。
同時に、米国との防衛協力の指針(ガイドライン)見直し作業も進める。法改正とガイドラインの見直し作業は互いに連携している。米国とは年末までに作業を終えることで合意しているが、もしも解釈変更の閣議決定が遅れると、全体の作業が遅れて、ガイドライン見直しが間に合わない事態もありうる。法改正も臨時国会に間に合わず、来春の通常国会に先送りになる。
なにより、政策の優先順位でいえば、安倍首相にとって、集団的自衛権の見直し問題は最優先である。

あえて、もう1つ付け加えよう。安倍政権はご承知のとおり、憲法改正を目指している。ところが、いまの政権はそもそも正統性にクエスチョン・マークが付いている。それは一票の格差問題だ。
全国16件の高裁判決のうち14件が違憲とし、うち2件は選挙自体を無効と判断した。昨年11月に出された最高裁の判断は「違憲状態」と腰砕けになったが、先の総選挙に憲法上の疑義が生じているのは間違いない。
違憲状態の衆院が成立させた安倍政権もすなわち違憲状態という話であり、そういう政権が本気で改憲をめざすわけにはいかない、という事情がある。その後、0増5減の公職選挙法が成立し、次の総選挙は多少はいまよりマシな状態になる。だからチャンスがあれば「憲法改正に本気で取り組むためにも、早く総選挙の洗礼を受け直して、政権の正統性を取り戻したい」と考えるのは当然なのだ。

解散に備えた野党再編
この話はマスコミがほとんど指摘しない。そんな話を真正面からすれば安倍政権ににらまれるとでも思っているのだろうか。だが、マスコミの腰の引け具合とは裏腹に、当の安倍政権自身は真剣に受け止めているテーマである。
サプライズ解散のうわさ話は、永田町ではもう秘密でもなんでもない。与党協議に加わっている幹部たちはもちろん、野党幹部たちだって頭の片隅にちゃんと置いている。
折から、日本維新の会は橋下徹大阪市長率いるグループと石原慎太郎前東京都知事が率いるグループに分裂した。それぞれのグループが結いの党や民主党の一部、みんなの党との連携、あるいは自民党への復帰も視野に入れて話を進めていくだろう。
そんな野党再編の動きも「もしかしたら、あるかもしれないサプライズ解散」に備えた展開でもあるのだ。

【長谷川幸洋「ニュースの深層」】



確かに安倍首相にとっては全ての結果が出る前でありベストタイミングです。サプライズ解散総選挙あるかもしれません。
by kura0412 | 2014-05-30 09:10 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
以前の記事
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧