日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『横倉日医会長「マイナス改定」認める」』

横倉日医会長「マイナス改定」認める
医師会と行政との連携も呼びかけ

3月30日に開催された、第131回日本医師会臨時代議員会で、日医の横倉義武会長は、2014年度の診療報酬改定について、「1.26%の引き下げ」と発言し、「決して十分でなかった」との見解を示した。
持続可能な医療体制構築のためには、「行政と連携した課題解決」と「国民皆保険の維持」の2つを挙げた上で、地域医師会と行政の関係作りの重要性を訴えた。

横倉氏は、診療報酬改定については、名目で0.1%増となったことや、医療法の改正などで新規に創設される904億円の基金の創設に触れたものの、「薬価引き下げを勘案すると1.26%の引き下げだった」と明言し、原因について「保険料や患者負担を増やさないようにするという政府の強い意向」とした。
医療事故調査制度については、「個人への責任追及から組織での対応への転換」を柱とする日医の理念が「ほぼ受け入れられた形での検討が進んでいる」とし、新専門医制度については「日医生涯教育制度の積極活用を主張している」とした。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年などを見据えた超高齢社会への対応については、国民が「かかりつけ医」を持つことで、持続可能な地域医療体制につながるとの認識を示した。

横倉氏は、今後、医師会が実行していくべきポイントを2つ指摘。
1点目は「地域の実情に合った形で地域医療をどう作り上げていくのか、行政にどのように提案し、協働していくのかを、現場の会医の声に耳を傾け、解決していくこと」で、日医として2月に「地域包括ケア推進室」を設置したことを紹介し、地域医療計画などの策定を支援していく方針を示した。
2つ目のポイントは、「国民皆保険を守り、次世代に受け継ぐこと」とした。横倉氏は、政府の規制改革会議や国家戦略特区の動きについて、保険外併用療養の拡大や、医学部新設の議論に懸念を示し、「国民皆保険を堅持できる政策かを判断基準として、懸念点は強く政府に是正を求めていく」とした。
今後の医療システムの在り方については、「高齢者会を安心へと導く世界のモデルになる」とした。ただ、横倉氏は、医療提供体制について「国家財政や人口動態の影響を受けながら変革と再生を遂げる」とも述べ、財政的な問題が、医療提供体制において、大きな影響を受けるとも付け加えた。

【m3.com】
by kura0412 | 2014-04-02 11:09 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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