日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

CAD・CAMのハイブリッドレジンが先進医療から保険導入となりそうですが

マイナス改定、新規技術導入にも支障
新規保険収載、先進医療の保険導入は半減

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)は1月22日、2014年度診療報酬改定で、新規に保険収載を行う技術や、先進医療から保険導入する技術を決定したが、診療側委員からは、前回改定よりも対象となる技術が半減していることから、改定財源の少なさが影響していると問題視する声が相次いだ。
保険導入せず、保険外併用療養である先進医療のまま継続することは、混合診療の容認につながりかねないとの懸念も出され、実質1.26%の引き下げとなる今改定の影響がどんな部分に及ぶのか、改定論議が具体化するにつれ、明らかになりつつある。

各学会から新規に保険収載等の要望として出されたのは、計798件。そのうち医学的有用性などを鑑み、「新規保険収載等の評価を行う優先度が高い」とされた技術は135件(新規57件、既存技術78件)であり、2012年度改定の278件と比較すると、約半分にとどまる。2010年度改定では約200件。残るうち486件は、エビデンスの不足などから「今改定では対応を行わない」とされ、177件は基本診療料に含まれるなどの理由から「評価対象外」とされた。
厚労省保険局医療課企画官の佐々木健氏は、新規収載される例として、胸腔鏡下の縦隔悪性腫瘍手術、腹腔鏡下の噴門側胃切除術など低侵襲性の手術のほか、総受診回数の減少につながる体外照射(高エネルギー放射線治療)を挙げた。一方、PSA検査の普及に伴い、実施されなくなった前立腺酸ホスファターゼなどは、削除される。
また先進医療のうち、2013年6月末までに承認され、実績報告がある65の技術のうち、保険導入されるのは8技術、先進医療からの削除は5技術、残る52の技術は先進医療のまま継続する。2012年度改定では、保険導入23技術、削除12技術、継続54技術だった。
診療側からは、新規保険収載される技術の少なさを問題視する声が相次いだ。

「増点要望には改定率が影響」
新規保険収載される技術数の少なさに対し、「改定財源がないと新しい技術を十分に評価できないのは事実か」と質問したのは、日本医師会常任理事の鈴木邦彦氏。
中医協診療報酬調査専門組織の医療技術評価分科会分科会長の福井次矢・聖路加国際病院長は、「財源のことを考えて評価したという事実はなく、医学的有用性があるか否かを踏まえた議論をした」と説明。同分科会は、学会から提出された論文などのデータを基に、保険収載の可否を審査するのが原則だ。
佐々木企画官は、「今回の申請内容の熟度が足りないのは、過去2回の改定で、相当数の技術が新規保険収載されたことも関係しているのではないか」との見方を示しつつ、技術の点数の引き上げ要望に対しては、「全体の改定率、財源が関係しているのは事実」と認めた。

日本医師会社会保険診療報酬検討委員会委員長の安達秀樹氏は、各学会からの改定要望リストには新規保険収載の優先順位が付けられていることに触れ、「優先順位が下にあるものが、切られたのではないかと危惧している。保険適用されない結果、患者の治療に影響があるのか否かをどこかで検討しなければいけない」と要望。日本歯科医師会常務理事の堀憲郎氏からは、新規保険収載されなかった技術については、その理由を求める声が上がった。
佐々木企画官は、「審査そのものに優先順位が活用されているかは別だが、情報提供はしている」と答え、結果として保険収載の可否と優先順位はおおむね合致していると説明。安達氏や堀氏の要望にも、対応していくとした。

「先進医療のまま」は実質的な混合診療
先進医療の在り方を問題視したのは、日本医師会副会長の中川俊男氏。過去5年間の先進医療の実績を見ると、先進医療の対象となった患者数の合計は、改定により保険導入された年には減少するものの、1万5000人前後、多くても2万人になっている点に触れ、「これは改定のたびに先進医療からどの程度保険導入されているかどうかを見る、非常に重要な目安」と指摘。今改定では財源がないことで、保険導入への流れが滞り、先進医療に滞留するようになることは問題であるとし、「適切に技術が保険導入されることが、国民皆保険を守ることになる」と、先進医療の総患者数を注視していく必要があるとした。
安達氏も、先進医療の状態が長期間続くことは、「実質上、混合診療に限りなく近くなるという問題意識を持っている」との懸念を示し、先進医療については保険導入するか、あるいは廃止するかなど、「先進医療のまま放置」することがないようけん制した。

【m3.com】



CAD・CAMのハイブリッドレジンによる歯冠補綴が先進医療から保険導入になりそうです。
が、この記事見ても混合診療に対しての整理が必要のようです。
by kura0412 | 2014-01-23 10:58 | 歯科医療政策 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
以前の記事
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧