歯科にも大きな可能性がー厚労省、予防・健康管理推進の概要

レセプト活用などで医療・介護費5兆円削減-厚労省、予防・健康管理推進の概要

厚生労働省は30日、「国民の健康寿命が延伸する社会」に向けた予防・健康管理に関する取り組みの概要を公表した。
高齢者の介護予防や現役世代の健康づくり対策などを推進し、5兆円規模の医療・介護費の削減効果を目指すというものだ。

取り組みの概要では、高齢者の介護予防として、各自治体が地域の実情に応じて効果的な介護予防や保健事業を行えるよう、地域単位で医療・介護情報の「見える化」を推進する。また、認知症の人が住み慣れた環境で暮らし続けられるよう早期の支援体制を構築。高齢者の肺炎予防の推進や、高齢者と地域ニーズのマッチングの仕組み整備の支援なども行っていく。

現役世代に対しては、
▽医療保険者のレセプト・健診情報を活用したデータヘルス
▽特定健診・特定保健指導などを通じた生活習慣病予防
▽禁煙希望者を支援するたばこ対策
―を推進し、3つの取り組みで約2兆4000億円の医療費削減効果を目指すという。そのほか、がん検診の受診率向上による早期発見や、こころの健康づくり、妊産婦や乳幼児期からの健康づくりも行う。
一方、後発医薬品の使用促進や、ICT活用による重複受診・検査の防止にも力を入れ、医療資源の有効活
用を図っていくという。

同日の閣議後の記者会見で田村憲久厚労相は、今回示した予防・健康管理の取り組みにより、「5兆円規模の医療費、介護費の削減効果を目標としている」と述べた。併せて最大の目的は医療費削減ではなく、病気や重症化の予防であることも強調した。
また、予防・健康管理の推進で国民が幸せになるだけでなく、医療資源の効率使用により医療機関に利益をもたらし、医療費財源の削減で国の財政負担も減ることを説明し、「厚生労働省として非常にやりがいのある仕事になる」と意気込みを示した。
厚労省は省内で横断的に検討するための「健康づくり推進本部」を9月中に設置し、本部長に田村厚労相が就任する予定。

【キャリアブレイン】



この中に盛り込まれている「高齢者の誤嚥性肺炎の予防に向けた口腔ケア」だけでなく、多くの項目に歯科が関与することは可能のように感じます。
ここにどう入り込むかは、次期改定の対応と同等にこれからの歯科界を左右するハードルのようです。
by kura0412 | 2013-08-31 11:37 | 歯科医療政策

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412