日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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「医師会等」との連携は可能か

「在宅での医療・介護連携の制度化」を提言- 厚労省が社保審介護保険部会に

厚生労働省は28日、社会保障審議会介護保険部会(座長=山崎泰彦・神奈川県立保健福祉大名誉教授)に、在宅での医療・介護の連携促進を介護保険法上で制度として位置付けることを提言した。
具体的には、地域の医師会と地域包括支援センターが連携し、24時間365日対応できる在宅医療・介護提供体制の構築や、医療・介護関係者に対する研修などを実施することを想定している。

会合で厚労省は、地域支援事業の「包括的支援事業」に「在宅医療・介護の連携推進に係る事業」を追加することを提言した。
事業の実施主体は市町村で、想定される主な内容は、
▽主治医・副主治医制などのコーディネートによる「24時間365日での在宅医療・介護提供体制の構築」
▽在宅医療・介護連携に関する研修の実施
▽地域の医療・福祉資源の把握および活用―など。
現在、「包括的支援事業」は地域包括支援センターが実務を担っているが、「在宅医療・介護の連携推進に係る事業」については、別の組織への委託や連携が可能としており、「具体的な委託先としては、地域の医師会が考えられる」(厚労省関係者)という。
また厚労省は、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、各自治体が作成する介護保険事業計画でも中長期的な視野に立った施策の展開が必要と指摘。「第6期介護保険事業計画」(15―17年度)以降の計画については、25年までのサービス・給付・保険料の水準の推計を記載することを提言した。
そのほか、現在は通知で位置付けられている「地域ケア会議」を、介護保険法上で制度として位置付けることなども提言した。

■市町村の負担増大を懸念する声、相次ぐ
これらの厚労省の提言に対して、会合では、市町村の負担増大を懸念する声が続出した。
大西秀人委員(全国市長会介護保険対策特別委員会委員長、高松市長)は、厚労省の提言を前向きに受け止めながらも、「現場を預かる者として、(提言された内容について)全市町村ができるのか、不安と懸念がある」と言及。「在宅医療・介護の連携推進に係る事業」の制度化などについては、次回の制度改正が予定される15年では各自治体の任意で実施した上で、その後の制度改正で義務化すべきとした。
結城康博委員(淑徳大教授)は、「在宅医療・介護の連携推進に係る事業」の制度化について、「地域包括支援センターの負担状況を考えると、多く課題が残る」と指摘。齊藤秀樹委員(全国老人クラブ連合会理事)らも、市町村の役割が重くなり過ぎる点を懸念材料として挙げた。こうした意見に対し厚労省は、市町村の事務負担が増すことは認めた上で、経過措置などの対応策を講じることも検討する方針を示した。

【キャリアブレイン】



地域包括ケアシステムは今回の社会保障制度改革の中でも大きな目玉の一つです。そしてここにもある在宅医療・介護の連携推進は、「医師会等」を想定している在宅医療連携拠点機能がケアを掌る地域包括支援センターとはまた別に設置されます。
したがって今後、歯科も在宅診療にあたってはこの「医師会等」の組織にコーディネートされるのか否かという疑問が湧いてきます。出来るならば「医師会等」と「歯科医師会等」が連携するというご語句が今後どこかの政策の中に入り込めば良いのですが。
by kura0412 | 2013-08-29 16:31 | 歯科医療政策 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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