「器質性咀嚼障害」「運動障害性咀嚼障害」では

大久保会長 機能に着目した新たな病名を・9/12 国民会議を考える会 権丈・大島・野田・鴨下の4氏招聘

日本歯科医師会の大久保満男会長は、8月4日、熊本市の熊本ホテルキャッスルで開催された平成25年度第1回九州地区連合歯科医師会協議会で挨拶し、9月12日開催の臨時代議員会に合わせ、社会保障制度改革国民会議の報告書に係わる勉強会「国民会議を考える会」を行うことを報告した。
勉強会は、国民会議のメンバーである国立長寿医療研究センターの大島伸一総長、慶應義塾大学商学部の権丈善一教授、自民党税制調査会の野田毅会長、医師の鴨下一郎衆議院議員が講師を務める。

また、大久保会長は高齢化に即した歯科医療について言及した。
新たな疾患名の必要性を改めて指摘し、施設から歯科への受診希望は「物が食べられなくなったから診て欲しい」であって、CやPの治療依頼ではないことに着目すべきであると述べるとともに「問題は、我々には『何故、食べられなくなったか』を診査・検査する術がないことだ。
多くの疾患の要因になるような症候群を病名にし、様々な治療ができる仕組みが歯科にも必要である(例えば、口腔機能不全症)」との考えを示した 。

【デンタルタイムズ21】



ようやく必要な病名の提案がされました。
口腔機能不全となると口腔に限定されるので、以前日歯大の菊谷先生が提唱されていた「咀嚼障害」として、従前のう蝕、歯周病などを「器質性咀嚼障害」、そして嚥下を含む機能不全に対して「運動障害性咀嚼障害」が良いと思うのですが。
by kura0412 | 2013-08-16 17:06 | 歯科医療政策 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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