日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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中医協、国民会議、経済財政諮問会議

【中医協】増税分は医療費シェアなどで配分- 厚労省、上乗せ「1.2%」と試算

中央社会保険医療協議会の「医療機関等における消費税負担に関する分科会」(分科会長=田中滋・慶大大学院教授)は2日の会合で、消費税率8%引き上げ時の対応について、財源を医科、歯科、調剤ごとの医療費シェアと、それぞれの課税経費率を掛け合わせて按分し、初・再診料や入院料などに上乗せする方針を確認した。
厚生労働省は同日、増税で必要になる財源の試算を公表し、診療報酬でプラス1.2%、約5000億円になるとした。

同分科会は前回会合で、消費増税で負担が増える医療機関に手当てする方法として厚労省が提示した、基本診療料と調剤基本料に消費税対応分を上乗せする案1と、消費税負担が大きいと考えられる点数項目に上乗せする案2のほか、1点単価に上乗せする案3のうち、案1と案2が支持されたことから、この日は案1の具体的な仕組みについて、議論を深めた。

厚労省は案1について、医療費シェアと医療経済実態調査で算出した医科、歯科、調剤ごとの課税経費率を用いて財源を按分。その上で医科診療報酬でも、診療所と病院ごとに医療費シェアと、それぞれの課税経費率で、さらに按分する手順を具体例として示した。
医科診療報酬への上乗せ方法としては、診療所には初・再診料、病院には診療所と同一点数となるよう初・再診料を引き上げ、残りの財源を入院料に上乗せする。各入院料にどの程度、上乗せするかについても、入院料ごとの医療費シェアと、課税経費率を考慮する。

厚労省の示した財源の按分方法に、委員から目立った異論はなかったが、白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)は、「高額投資に伴う負担への配慮は必要で、高額な検査機器を購入することで、(医療機関の)負担が増えることが明らかな場合、検査料を上乗せする対応もあってもいいのではないか」と述べ、案1を基本としながらも、案2も同時に検討すべきとの考えを示した。
また今村聡委員(日本医師会副会長)は、消費増税による医療機関の負担を計算する上で、非課税取引が存在していることなどを理由に、「消費税率」ではなく、「消費者物価への影響」が用いられている点を問題視し、今後は「消費税率」を採用すべきと提案した。

【キャリアブレイン】


介護、高所得者の負担引き上げ盛り込む- 国民会議、清家会長「短期的課題」の認識

2日に示された社会保障制度改革国民会議の最終報告案では、一定以上の所得のある介護保険の利用者について、利用者負担の引き上げが盛り込まれた。改革の時期については明記されなかったものの、会合後の記者会見で清家篤会長(慶応義塾長)は「少なくとも中長期の話ではない」と述べ、短期的に実行すべきとの考えを示した。

介護分野の報告書案では、持続可能性を高めていくための施策として、利用者負担の見直しを掲げた。
負担の公平性の観点から、施設入所で助成額の決定において基準として用いられる利用者の負担能力については、課税対象の所得(フロー)だけでなく、預貯金などの資産(ストック)も勘案すべきだと提案。低所得者の第1号保険料の負担軽減は、現在の割合よりもさらに引き下げるべきだとし、「負担能力に応じた負担」の徹底を求めた。
要支援者に対する介護予防給付の見直しも盛り込まれた。
介護保険サービスとして実施されている要支援者に対する介護予防給付を、市町村が実施する地域支援事業と一体化させ、「新たな地域包括推進事業」(仮称)に段階的に移行させていくべきだとした。
介護提供体制については、社会福祉法人の改革も明記。
具体的には、経営の合理化や近代化、大規模化や複数法人の連携を促進する必要性を述べ、「非課税扱いとされているに相応しい、国家や地域への貢献が求められて」いるとした。

このほか、地域包括ケアシステムの中核として、かかりつけ医の重要性を強調。
医療と介護の改革を一体的に進めるため、将来的には介護保険事業計画と医療計画を一体的な「地域医療・包括ケア計画」とするビジョンを盛り込んだ。この日の会合では、介護分野の最終報告案に対する異論は出なかった。

【キャリアブレイン】


首相、中期財政計画「来週にも取りまとめる」 諮問会議で

安倍晋三首相は2日夕、政府が首相官邸で開いた経済財政諮問会議(議長・安倍首相)で、財政健全化への道筋を示す中期財政計画について「甘利明経済財政・再生相に示してもらった骨子に基づいて、来週にも取りまとめてほしい」と指示した。
そのうえで「9月のG20(20カ国・地域首脳会議)に出せるように、甘利経財相を中心にしっかりと作業を進めてもらいたい」と関係閣僚に求めた。
2014年度予算案の編成に関しては「諮問会議で取りまとめてもらった、概算要求基準の設定の指針となる全体像を踏まえて進めていただきたい」との考えを示した。

【日経新聞】
by kura0412 | 2013-08-03 10:00 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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