日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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薬局で出来て何故歯科医院では実行しないのでしょうか

薬局で糖尿病スクリーニング、成果に手応え-3割に受診勧奨、早期発見プロジェクト

薬局で気軽に血液検査を行い、糖尿病の早期発見につなげようという社会実験プロジェクト「糖尿病診断アクセス革命」で、これまでに検査を受けた約2500人のうち、糖尿病や予備群と疑われる人は約3割に上ったことが、プロジェクト代表を務める矢作直也・筑波大准教授らのまとめで分かった。健康診断をきちんと受けていないという人も多く、矢作准教授は、「薬局という『新たなスクリーニング検査の場』が生かされた」としている。

プロジェクトは2010年10月にスタート。現在は東京都足立区と徳島県内で展開している。参加薬局計20店舗に、HbA1c値を測定する小型検査機器を設置。薬局の利用者で希望する人は、薬剤師の説明を受けた上で、指先に自己穿刺を行い、測定する。その場で結果が分かり、糖尿病や予備群が疑われる場合には、薬剤師が連携医療機関への受診を勧めるという仕組み。医療機関や健診などに比べて敷居の低い薬局を「地域の健康拠点」とする狙いだ。
このほどまとまった報告書によると、今年6月までに検査を受けたのは2514人。このうち、糖尿病が強く疑われる人(HbA1c=6.5%以上)は298人(約12%)、予備群と疑われる人(同6.0-6.4%)は413人(約16%)で、合わせて約3割が受診勧奨の対象となった。2514人のうち、43%は定期的な健康診断を受けていなかった。
矢作准教授は、「薬局と医療機関の地域連携で、早期発見・受診勧奨をするシステムの有用性が示された」とし、さらに取り組みを広げたい考えだ。しかし、これまでプロジェクトを展開する中で、保健所の許可を得られるかどうかが地域ごとに異なったといい、血液検査などを行う施設の届け出などを定めた臨床検査技師法の解釈を明確にする必要性を指摘している。この点については現在、国の産業競争力会議や規制改革会議などで検討が進んでいるという。

【キャリアブレイン】



薬局で出来て何故歯科医院では実行しないのでしょうか。
by kura0412 | 2013-07-17 17:52 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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