電子レセプト請求の遅れだけが原因でしょうか

歯周病が減ったわけ

以前、平塚市と茅ヶ崎市の国保の疾病別医療費を調べたときに、2011年度までは歯周病が両市でずっと第1位だったが、2012年度に平塚市では第7位、茅ヶ崎市では第9位まで下がっていることが分かった。
なにか平塚、茅ヶ崎両市で対策をうったのかと思い、地元の歯科医師会にたずねたが、心当たりはないという。

そこで地元から日本歯科医師会の役員に出ている方に調べていただいた結果、驚くべきことがわかった。
国保関係のレセプトの集計をしている神奈川県の国保連が、2011年度までは紙のレセプトと電子レセプトを合計して集計していたが、2012年度からは電子レセプトのみを集計して結果を公表することにしたという。
紙のレセプト分はまとめて「その他疾患」に入れられるようになった。
医科は電子レセプトが90%以上あるようだが、歯科は依然として電子レセプトによる請求が50%程度にとどまっているため、2012年度の統計から歯科の分が大きく漏れてしまった結果、歯周病の順位が下がったということだった。
平成元年度に10兆円だった社会保障予算が平成25年に30兆円になっているという事実をみたとき、医療費を減らす対策をうたなければならないのは明らかであり、そのためにはもう少し真面目に医療費を分析しなければならない。
参院選後の自民党の無駄撲滅PTは、この問題をきちんと取り上げる。

【河野太郎衆議院議員ブログ】



河野議員がこれに対してどのような印象を持ったのかは分かりませんが、今後歯科界に波紋を呼ぶかもしれません。
by kura0412 | 2013-07-13 12:11 | 歯科医療政策

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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