診療報酬引き上げが掲げられても

2013参院選、医療分野の政党公約-成長戦略、保険財政が俎上に

第23回参院選が4日公示され、21日の投開票に向けて選挙戦がスタートした。
出そろった各党の選挙公約によると、政権与党の自民党、公明党は診療報酬改定について触れておらず、民主党、共産党などが診療報酬の引き上げを明記。全体としては、TPP(環太平洋パートナーシップ)協定の議論や、社会保障制度改革国民会議(国民会議)の進行などを受けて、成長分野としての医療を後押しする政策や、保険財政の方向性を示す政策が目立っている。

自民党は、昨年の衆院選と同じ「日本を、取り戻す」のスローガンを掲げる。
「民間投資を喚起する成長戦略」の一つとして、日本版NIH創設を前面に押し出し、2020年に、医薬品・医療機器・再生医療などの市場規模を16兆円(現状12兆円)、健康増進・予防・生活支援関連では10兆円(同4兆円)を目指すと明記した。
このほか、社会保障の基本的な考え方として、「『自助』・『自立』を第一に、『共助』と『公助』を組み合わせ」ると記載。医師や高度医療機器などの医療資源の適正配置により、地域医療を確保するとした。6月に政府が発表した「日本再興戦略」の政策も展開するとしている。

自民党と連立を組む公明党も、日本版NIHや医療の海外展開を公約に載せた。がん対策の記述にも分量を割き、放射線療法、化学療法の専門医育成に言及。医療費負担の軽減策として、高額療養費制度の上限を約8万円から約4万円にする施策や、難病対策の拡充を盛り込んだ。

民主党は、医療の幅広い範囲に関して政策を掲げた。
診療報酬の引き上げを明記し、医師不足、看護師不足にも取り組むとした。医療保険制度については、保険者間の負担の公平化を図る策として、国民会議で議論が進んでいる国民健康保険の都道府県単位化を進めるとしている。

【キャリアブレイン】



医療に関しても政策の相違での論点は非常に希薄です。
民主党は診療報酬引き上げを掲げていますが、正直空手形にような印象は拭えません。
本来ならば飛びつきたい政策ですが、政党そのものに信頼を失っています。
by kura0412 | 2013-07-05 17:51 | 政治

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by kura0412