デンソー健保組合をモデルに

効果高い保健指導計画を 厚労省、全国1400健保に促す

厚生労働省は2014年度から全国約1400のすべての健康保険組合に、医療費を抑える効果が高い加入者向けの保健指導の計画作りを促す。健康診断の検査値が異常なのに通院していない人を特定し、医療機関を早く受診するよう勧めることも促す。
健診データ分析で先行しているデンソー健康保険組合(愛知県刈谷市)は、加入者1人あたりの医療費が健保組合全体の平均より1~2割低い。こうした例をモデルに全国に普及させる。

厚労省は来年初めにも「健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する指針」を改訂し、14年度からすべての健保組合に「データヘルス計画」の作成と公表を求める。組合ごとに健診データを分析し、健診で肥満や高血圧、高血糖の人ほど医療費がかかる傾向を実証する。これらの人を優先して、運動や食事の改善プログラムへ参加してもらう。
厚労省によると、生活習慣病が悪化すれば、人工透析などの糖尿病治療で1人あたり年間約500万円かかるなど、医療費がかさむ。同省の試算では、17年度にメタボリック症候群の該当者と予備軍の数を08年度の1400万人に比べ25%減らせれば、約3000億円の医療費を削減できるという。

【日経新聞】



デンソー健保組合は歯科の検診、早期治療に取り組んでいます。この決定は今後の歯科の保健・保険に大きな意味をもつかもしれません。
by kura0412 | 2013-06-27 09:30 | 歯科医療政策 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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